銀色の雪が舞い落ちる浜辺で
【あの日雪が舞い落ちる浜辺でそっと傘を差し出してくれたのはあなたでした~新進気鋭のIT企業CEO&愛に傷ついた女のオフィスラブ~】
季節外れの大寒波が関東地方を襲った日、交通事故で婚約者を失ったばかりの麻生奈緒(31歳)は雪の降る浜辺で何かを探していた。
下を向いて必死に探す奈緒の背中には、徐々に雪が降り積もっていく。
その時たまたま近くに停まっていた車の中に男がいた。男は浜辺にいる奈緒を見て不思議に思う。
男の名は深山省吾(41歳)。省吾はIT企業のCEOをしていた。
彼女の必死な様子が気になった省吾は、傘を手にして雪が舞い落ちる浜辺へ降りて行った。