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18禁/ 誰も、その人に逆らえない。
「っっ……っご、ごめんなさい……っ……っ、分かって……っますっ……っ、もっ……元貴様……っっ!!」
「わかってる? 本当に?」
「これからは、“ご褒美”の時間だよ。
……ほら、可愛くして?」
若井の瞳が濡れて揺れる。
もう、何も拒めない。
泣いたまま、嗚咽を抑えるように首を横に振った。
「っ……っ、も、う……無理……っ……で......お慈悲をください……」
数万の敵に囲まれ、
火と絶望に包まれた国で、
ひとりの陰陽師は“詩”だけで立ち向かった。その詩はやがて、空に残り、心に刺さり、
この国のすべてを支配する律となった。