星の唄
ホシは、夜の歴史を語る一筋の光であり、人々の願いを唄う導き者でもある。
あの頃、星々が奏でた空に飛ぶ夢を、私はまだ信じているはず。
「夜空の下に偽りがない」と、私の羽はそう言いたかった。
雲の上から落ちて、湖の表面に映るか。
雲の中から生まれて、地の下まで届くか。
やがて目を覚ませば、この夢はウソとなり、このツバサも無に戻す。
気づいたら全てが手遅れて、この夜もまだ明けてはいなかった。
雲越しの蒼い光に照らされながら。
——「わかってるよ、それくらいのこと。」
ああ、もう始まってしまった、全てが、この何気のないウソから——。