知らないまま恋に落ちた
大学帰りに立ち寄ったカフェで、〇〇は1人の男性とぶつかってしまう。
柔らかい笑顔、落ち着いた顔、どこか安心させる雰囲気。
その人が誰なのか知らないまま、〇〇は少しずつ彼に惹かれてく。
彼の名前は ジョンハン。
世界中にファンを持つ人気アイドルグループのメンバー。
けれど、〇〇はアイドルに詳しくなく、彼の正体に気付かない。
ジョンハンにとってそれは、久しぶりに”普通の自分”でいられる時間だった。
何度かカフェで会ううちに、ふたりの距離は自然と近づいていく。
優しい会話、ふとした視線、胸が高鳴る瞬間。
名前も知らないまま、恋が静かに始まっていた。
しかしある日、〇〇はネットで偶然、彼の姿を見つけてしまう。
画面の中の彼は、ステージで輝く”アイドルのジョンハン”だった。
世界が違う そう思った瞬間、心の距離も離れていく。
忙しさと誤解が重なり、すれ違いばかりが増えていくふたり。
それでも、忘れられない。
あの日の笑顔も、優しい声も、胸の奥に残った温度も。
すれ違いの先で、もう一度出会えたとき。
ふたりはようやく気づく。
知らないまま恋に落ちたのではなく、
“知ってもなお、恋に落ちていた”のだと。