最年長だから
プリ小説の小説持ってきました!
パクリではないのでご安心を
動画投稿グループとして活動するドズル社。
明るく賑やかな配信の裏側で、最年長のぼんさんは密かに「支えなければ」という思いを抱え込み続けていた。
収録ではいつも通り笑い、場を回し、空気を整える。
しかし裏では、編集作業と並行してメンバー全員に向けられるアンチコメントの管理や削除も黙って引き受けていた。
グループを守ること。
空気を悪くしないこと。
弱音を見せないこと。
――最年長だから。
少しずつ削られていく余裕。
わずかに遅れる返事。
ほんの少し低い声。
その小さな変化に、最初に気づいたのはドズルだった。
「最近、元気ないですね」
何気ない一言から始まる、静かな違和感。
やがてドズルは、ぼんさんが一人で抱え込んでいる“見えない仕事”と、“見えない痛み”を知ってしまう。
それでもぼんさんは笑う。
最年長として、しっかりしていなければいけないから。
だが、支える側にも限界はある。
誰にも言わないまま積み重なった夜。
画面の向こうから投げられる言葉。
「最年長なのに」という刃。
気づいてしまった仲間たちは、踏み出すか迷い、見守るか悩み、そして決断する。
これは、
「支える役」を背負いすぎた一人と、
それを止めるために手を伸ばす仲間たちの物語。
笑っているから大丈夫とは限らない。
強い人ほど、声を上げない。
それでも――
本当に一人で抱える必要は、なかった。
最年長の背中が、少しだけ軽くなるまでの、
静かで、痛くて、温かい物語。