0:00の願いノ箱

──深夜0時、スマホに届く謎の通知。
【願いノ箱】それは、“本当の願い”をひとつだけ叶えるアプリ。
代償も、条件も、明かされることはない。

「誰かに必要とされたい」
「忘れられたくない」
「未来が見たい」
「大金が欲しい」
「人の心が知りたい」

願った少年少女たちは、確かに“叶えて”もらった。
だがその先に待っていたのは、予想もしない歪んだ結末。

夜明け前にさよならを

居場所のないふたりが、寄りかかるように始まった恋だった。
昼過ぎに目を覚まし、夜はコンビニ弁当を分け合う。
傷を隠すように抱き合って、時間だけが過ぎていった――。

結衣と蓮は、誰よりも強く繋がっていると思っていた。
けれどそれは、愛ではなく「依存」だった。

ある日、蓮が就職を決めたことをきっかけに、ふたりの日常は静かに崩れ始める。

君の知らない僕で、もう一度。

高校2年の春。
主人公の元に、ある日転校生・高峰 理央がやってくる。
どこか懐かしさを感じるその転校生に、心がざわつく主人公・葉月。でも理央は、自分がかつて深く愛した“あの人”に、声も仕草もあまりに似ていて――。