初恋サンセット

それぞれの初恋が向かう先



半年前、恋人の裏切りを機に大手電気機器メーカーを退職した天野柚。

現在は仕事を探しつつ、オフィス街にある喫茶店でアルバイトをして生活をつなぐ日々だ。

アルバイト先の店長である航平に心惹かれつつも、波風のない穏やかな日々を将来の不安を持ちながらもなんとなく送っている。
そんな柚の前に、ある日突然現れたのは現在大人気のシンガーソングライターである森優陽。
なんと航平とは旧知の仲らしく、柚ともあるキッカケで急接近するが。

時折思い出す初恋の人の声。
真意の掴めない森優陽。

過去と現在と、それぞれの初恋が交差する。
その先にあるものは……。


初恋サンセット

春の欠片が雪に降る

吉川ほのり、三十二歳。
独身。彼氏もいない。
職場ではそろそろお局さん的立場？
友人たちのほとんどは結婚。

そんなもやもやとした毎日の中、
会社のジョブチェンジ制度を受け、一般職から総合職に。

虚しいばかりだった婚活の日々に見切りをつけ、
ひとりで生きていこうと決意していたほのりだったが……。

その行動は予期せぬ出会いに繋がったのだった。

愛しのフェイクディスタンス

『退屈な大人になりたくない』

それは瀬戸優奈(２５)が長年片想いしてきた１０個歳上の幼馴染、高遠雅人(３５)の口癖だった。
有言実行し、彼は若くして起業し今では有名な若手社長。
もちろんそんな雅人に相手にされなかった優奈の恋は１８歳の頃あっけなく終止符が打たれ、現在２５歳に至った。
雅人がなりたくないと言った『退屈な大人』に、なって代わり映えのない毎日を送っている。

そんな優奈の前に７年ぶり、雅人が偶然現れて――

いない歴＝年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました

はじめての彼氏。でも、恋愛偏差値が違いすぎる！




いない歴＝年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました。

友人に誘われ渋々参加した合コンに現れたのは、同期のイケメンだった！その夜突然彼氏となった彼の、本心は？
恋愛初心者の立花真衣香。

真逆のように思える坪井涼太。

二人が綴る恋と、それぞれの成長の物語。

恋をしようよ、柏木くん

大手食品メーカーの子会社で営業事務をする、
山口葵(28)の悩みは人付き合いが苦手なこと。

まわりの人たちが当たり前にできている友達付き合いや、恋人づくり。
どれもがうまくいかない。

そんな葵は、とあるキッカケから同じ課に所属する後輩の柏木奏太(23)に悩みを打ち明けることとなる。

『よくわからないよね』
そう言って葵の元から去っていく人が多い。

自分自身も自分が何を望んでいるのかわからない。
わからない日々の中、彼は言った。

『知りたいなと思っただけです』



28歳。女のプライドが砕け散ったとき、始まる恋もあるかもしれない。