エレベーターに乗ったら異世界に来てしまった件
『これは平凡な日常を取り戻す為、闘い続ける主人公たちの物語』
主人公 天童 進(てんどうすすむ)は、オカルト好きの幼馴染 真島 未央(ましまみお)に教えられた、都市伝説でよく聞くエレベーターに乗って異世界へ行く方法を試した。それによって異世界《ヌバモンド》へと転移させられてしまった。しかし、進はこの時まだ知らなかった。自分がヌバモンドへ来たことが偶然ではなく、必然の出来事であることに。
進は、幼い頃から世界の"覇王"として君臨する父親の地獄のような"英才教育"を受け続けたことにより、常軌を逸した戦闘能力、驚異的な知識を身に付けた。無敗を貫き続ける進の事を周囲は"天才"と呼ぶようになる。さらに彼は困っている人を見捨てることなく、悪人に対しては決して許すことはない正義を持っている。
先にヌバモンドへと来ていた未央は、大勢の魔物を従える魔王となっていた。
進は幼馴染との再会と元の世界へと戻る方法を探すため旅を始める。様々な人と出会い、未央の配下の魔王軍や神殿騎士たちと闘うことになるが、そうした出会いや闘いを重ねていく中、自身の持つ正義が本当に正しいモノなのか疑問に思い始める。次第に周りの仲間すら進の持つ正義が歪んでいるモノなのではないのか、その正義に支配されているのではないかと感じ始める。世界を支配しようとする魔王軍、それに対抗する進達一行、その裏で暗躍する神殿騎士達―――進はこの戦いの中で本当の正義を見つけることができるのだろうか...。