巡る命の果てであなたはまた私を愛してくれますか
「お母様は…既にお亡くなりになりました」
それが戦争から帰還したサヴェリオに娘が言い放った一言だった
マルスティア帝国唯一の大公であるサヴェリオ・デル・フェルモ大公。元は皇太子と婚姻予定だったアルテミシア・ヴェルヌ・ロッシュフォールという敵国クレスタン王国の第三王女がいたが、自分勝手な皇太子のせいでその従兄弟であるサヴェリオが強制的に政略結婚させられてしまう
そうして二年が経ち子宝にも恵まれ、一人娘アモラが生まれるが、その十二年後に突如として内戦が勃発してしまい、陸軍所属であるサヴェリオが駆り出されることとなった。
そうして月日は流れ二年後、ついに内戦が終結し帰還するサヴェリオだが、待っていたのはアルテミシアの訃報だった。
それからどれほど時が経っただろうか、彼女が去ってから五度目の冬を迎えたある日、彼女を侵した病に同じく自分も侵されてしまい、後悔ばかりの人生に幕を下ろした。
「君にどうしても伝えたいことがあったんだ…最愛なるアルテミシア」
しかし目が覚めると見覚えのある寝室、そして自分の隣には…一糸まとわぬ姿で眠っているアルテミシア!?
これはとある拗らせ夫婦のやり直し純愛ラブストーリー