明晰夢　～夢に恋した16のハル～

両親を亡くした永田優燈は、思春期に｢最愛｣を喪い、孤独を感じるが、夢で白髪の少女と出会う。
　夢で出会う度に、明晰夢で会話を交わすことが増え、彼女の助言によって生き永らえていた。
　そんな彼女が、現実に存在していた。
　彼と彼女を夢で繋いだのは、二人の苦悩の人生と、二人の愛が紡いだ青春の色恋であった。

夢で出会った少女は、現実でも僕の夢だった…。

顔面至上主義の日本で強権を握る話　～ルッキズムにはルッキズムで～

不慮の事故で死んだ美容外科医の森叶が転生したのは、100年後の日本であった。しかし民主主義は打倒され、顔面至上主義が台頭し、顔立ちにより、甚大な格差が生じていた。
　叶は民主主義奪還を試みる民衆党側の女子高生、菊名圭に拾われ同居するも、顔面至上主義を掲げる至上党の幹事長娘、坂谷夢花とも仲が深まり、叶の心は揺れ動く。彼が目指す先は一体。