みらい

「恵って、ホント弱っちぃよね〜笑」

分かってるよ、そんなこと…。

「悠仁も野薔薇も、どんどん強くなってるよ？」

「それなのに、恵はいつまでも弱いまま。」

「それって、普通に考えておかしくない？」

…俺が頑張ってないって言いたいのかよ。

「もういいよ。」

…やめろ。

「やる気がないなら、呪術師辞めたら？」

…弱くて、ごめんなさい。

強くなれるように、もっと頑張るから…。

アンタに失望されないように、もっと頑張るからっ…。

だからっ…。



「＿＿捨てないで、五条さんっ…。」

ある日、出張から帰ってきた五条先生。

生徒との再会を喜んでいたが、

なんだか、恵の様子がおかしくて…？

…いつからだろう。

俺が、アイツらにいじめられたのは。

気が付けば始まっていて。

…ずっと、このままなのか？

なら、いっその事…。

「…消えてしまいたい。」

昔むかし、ある所に人魚がいました。

人魚は王子様に一目惚れをしてしまいます。

ですが、その恋が叶う事はありませんでした。

人魚は酷く悲しみました。

自分が元々、人間だったら良かったのに…と。

愛する人を殺せなかった人魚。

次、愛する人が出来たその時は…。

不死身になってでも、その人を愛し続けると。

そう誓った人魚。

そしてその人魚の願いは、
現実の物へと変わっていく。