脆弱性恋愛論
自分という本来の存在に気づかされる共依存型の2人によって紡がれる、思わぬ再会から始まる不器用な恋の物語。
「愛」ってなんだろう。__そんな疑問に真摯に向き合った彼らなりの純粋な恋愛論。
果たして自分の「恋愛論」を貫くことができるのか…
「___透けた夏の夜空に浮かぶあの雲が嫌いだった。
夏の蒸し暑さも、全部がなくなってくれたらいいのに。なんて独り言を呟く。
誰か1人だけでいい…。俺の気持ちを分かって欲しかった。
そんなふうに思ってしまうのも…いや、俺を形作る全てが。「脆弱性恋愛論」のせい___。」