マレウスの過去の妄想

〜マレウスの部屋〜

コンコンコン…

バタン（ドアが閉まる音

ホールケーキは途中から胃もたれがして

いつも最後まで食べられない

コンコン

食べきれなかった時はリリアか

家臣が食べてくれる

いつもまた来年と言う。

いつになっても一緒に食べられなかった。

何故僕は城の外に出てはいけないのか、

いつも疑問だった。

一度、1人で外へ出たことがある。

子供が手を差し出す

僕が手を取った瞬間、

あの時僕はどうすればいいのか分からなくて

子供が苦しむ姿を、見るしかできなかった

ペチン！！

僕は泣きながら謝ることしかできなかった。

僕は妖精族の魔力を吸っていると

その時に知った。

そんなわけない。

あいつが中退したのも、

僕が原因だった。

僕は…

独りだ。