TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

日向

お、お兄ちゃん···あのねっ

菅原

月島

日向

お、買い物行ってきてもいい?

菅原

···どうして?

日向

か、いたいものあって!

菅原

···それは、1人じゃなきゃダメなの?

日向

うんっ!1人で行きたい!

菅原

···そう。分かった

月島

兄さん!!

菅原

翔が1人で行きたいなら強制はしないべ

菅原

でもね、翔

菅原

変な人について行かないこと。何かあったら直ぐに連絡すること。いいね?

日向

うん!お兄ちゃんありがとう!

月島

兄さん!どうしてOKしたの!!

菅原

しょうがないべ。翔は今大人になろうとしてるの

菅原

俺達がダメって言ったら翔は悲しんじゃうでしょ?

月島

でも!翔陽は前あんな目に!

菅原

蛍、俺の変わりにお願いがあるの

月島

お願い?

菅原

そう························して欲しいんだ

月島

!!兄さんは?

菅原

仕事。だから蛍、お願いしたよ

月島

分かった

月島

兄さんの為に頑張る

菅原

うん!お願いね!

今日は予定していたお出かけの日。

なんで1人で出かけるって?

それは、こーしお兄ちゃんの誕生日プレゼントを買いに行くため。

蛍お兄ちゃんを連れていこうと思ったけど、蛍お兄ちゃんはお勉強で忙しいから辞めた。

だから、お兄ちゃんたちの許可を取って、お出かけに来ている。

日向

早く買わなきゃ!

日向

ん〜どれがいいかなぁ

毎年、お兄ちゃんの誕生日にはいつもプレゼントを渡していた。

手紙、頑張って折った折り紙、安いキーホルダー。

どれも喜んでくれたけど、こうやってちょっと高いプレゼントを渡すのは初めて。

悩んでしまう。

日向

うぅ〜

モブ(使い回し)

ねぇキミ♡何悩んでるのかな?

日向

ひっ!

モブ(使い回し)

誰かにプレゼント?

日向

え、っと···

この人、知らない人。

声かけられたら、逃げる。

日向

す、みませんっ!

タッ

ガシッ

モブ(使い回し)

あ、ちょっとぉ!何逃げようとしてるのぉ?

日向

ひぃっ!!は、なしてっ!

モブ(使い回し)

ねぇ、僕と楽しいことしようよ

モブ(使い回し)

ねぇ!♡

日向

ひっ!!

助けてっ!誰かっ!!

月島

何、僕の弟に手出してんの

月島

気持ち悪いんだけど

日向

お、にいちゃんっ!!?

モブ(使い回し)

は!?兄!?

月島

この子の兄だけど。何?

月島

僕が話聞くよ

モブ(使い回し)

チッ!クソが!

タッ

日向

お、にいちゃっ

ギュッ

日向

こ、わかったぁ(泣)

月島

翔陽、大丈夫だよ

日向

な、んでお兄ちゃんが?(泣)

月島

兄さんに言われたの

菅原

『翔を尾行して欲しいんだべ。』

菅原

『心配で』

月島

『でも、翔を大人にするためだって』

菅原

『そうは、言ったけど···正直、心配なの』

菅原

『翔は、すごく可愛いし、愛おしいし、みんなが惹かれるような要素があるから』

菅原

『何かあったら助けて欲しいんだべ』

菅原

『俺は仕事で行けないから。蛍、頼んでもいい?』

月島

『うん。分かったよ』

日向

そぉ、だったんだねっ

月島

来て正解だよ

月島

怖かったね、翔陽

日向

うんっ(泣)

月島

ねぇ、翔陽

月島

どうして1人でお出かけなんかしようと思ったの?

日向

あ、のねっ

日向

こーしお兄ちゃんの、お誕生日プレゼント買いに来たのっ

月島

え?

日向

ずっと、手紙とか、安いのだったから、こういうの買ってみよって···

日向

蛍お兄ちゃん、お勉強で忙しいから、頼めなかったの

日向

ごめんなさいっ

月島

もう。翔陽ったら

月島

僕は、勉強より翔陽が大切なんだよ?

月島

頼みたいことあるなら僕でも兄さんでも良いから言って?

月島

こうやって、僕たちの知らないところで怖い思いはさせたくないの

日向

うんっ!うんっ!(泣)

月島

よし、翔陽

月島

兄さんへの誕生日プレゼント、買いに行こっか

日向

うんっ!!

菅原

···翔、おかえりなさい

日向

た、ただいまっ!

菅原

蛍も一緒に居るってことは、何かあったんだね?

日向

あ、あったけど、蛍お兄ちゃんが助けてくれて!

菅原

助けてくれたんじゃなくて!!

菅原

まず翔は危機感持って!!

菅原

翔は鈍感すぎるからそうやって変な人に話しかけられるんだよ!?

日向

お、にいちゃっ

月島

兄さんっ!

菅原

蛍は黙って!

菅原

分かってるよね!前にも同じことあったって!!

菅原

なんで学ばないの!!分かってよ!

日向

ごめ、っなさいっ(泣)

怒られるのは全部俺のせいで。

俺が悪いから。

俺がいけない子だから、こーしお兄ちゃんも蛍お兄ちゃんも怒るんだ。

でも、これじゃこのまま1人じゃ生きれなくなる。

ここを出ていく時も、お兄ちゃん達がもしも、俺の前から居なくなった時も。

俺はただ、お兄ちゃんのプレゼントを買いに行っただけで、1人でも生きれるように練習しただけで···。

お兄ちゃん達から見たら、俺はまだ子供なんだ。

日向

お兄ちゃんだって!!

日向

学んでないじゃん!!

日向

俺もう高校生だよ!?もうれっきとした大人だよ!!

日向

お兄ちゃんは、心配しすぎなの!!

日向

お兄ちゃんなんて大っ嫌い!!!

タッ

菅原

翔!!

月島

翔陽!

日向

グスッ···ひぐっ···(泣)

日向

ごめ、なさいっ(泣)

酷いこと言っちゃった。

大嫌いなんて、思ってないのにっ。

酷いのも、悪いのも全部俺だ。

loading

この作品はいかがでしたか?

332

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚