TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

すたーとー!! 👏🏻👏🏻

蒼、遅すぎないか?

時刻は20時。 普通の高校生ならバイトしたり遊んだりそんな気にするほどの時間でもない。

しかし!しかしだっ!!

【俺の気持ち、もう隠す必要ないっすよね?】

あぁークソッ!!

……いつになったら帰ってくんだよ!!

~1時間後~

ただいま

帰ってきた、部屋から飛び出し慌てて階段を駆け下りる。

蒼、大丈夫か?!

あ……

何も無ければいい、あわよくば笑って大丈夫だと言って欲しい。

でも、そんな俺の淡い希望を打ち消すように蒼は即座に視線を逸らした。

見えない時間が想像を掻き立てる。嫉妬から堪らず駆け寄り、唇を奪う。

……んッ!!………は、もも……んんッ!!

いつもなら喜んで受け入れてくれるはずの舌が、今は俺の侵入を拒む。首を左右に振って逃げようとするもんだから押さえつけて強引に捩じ込む。

んーッッ!!やらぁ……やめて、離してぇ!!

はぁ、はぁ……なんでだよ

………

答えろ!

声を上げるとボロボロと大粒の涙を流し、部屋へと走り去っていく。

バタンとドアの閉まる音がなんだかこの関係の終わりを告げているようで怖かった。

眠れぬ夜を過ごし、ふらふらとダイニングへと向かう。 一人ぽつんと朝飯を食う赤。

どした?あお兄とケンカでもした?

……別に

わっかりやすー

どうせいつものケンカでしょと呆れ顔をされるが、うるせぇと返す気力もない。

ねぇ、食べないの?

……いらね

こんな時でも腹は減る、でも食う余裕がねぇ。 俺、どんだけ蒼に依存してんだ?

マジ、かっこ悪ぃ……

おはよって、何その顔。目赤いけど?

なんでもねぇ

なに、まだケンカしてんの?

これ以上詮索されたくなくてそっぽを向く。 なのに今日に限って紫ーくんはえらく俺に構う。

いつも思うけどさ、桃くんは蒼ちゃんの事になるとめっぽう弱いよねぇ。

今回のケンカだってそんな落ち込む様なことでもないんだし、さっさと───

……何がわかんだよ

嫉妬心、不安、焦り、 今の俺を支配してるあらゆる感情が限界だった。

何も知らねぇくせに仲直りしろだぁ?ふざけんな!マジで全員意味わかんねぇよ!

なんなんだよ、あんな顔みせられて………俺にどうしろって言うんだよっ!

なんのこ────

大体、紫ーくんがもっと橙の事しっかりしてたらこんなことにならなかったかったんじゃねぇの!?

え、橙くん?…………あ、そ、そういう事。

つまり橙くんと蒼ちゃんに何かがあったってことね

紫ーくんの顔は穏やかなくせにすげぇ冷たくて。 あーダメだ俺、どんどん誰かを傷つけていく。

ごめん、俺今日頭おかしいわ。帰るって言っといて

バッグを肩にかけ足早に教室をでる。 廊下を歩いていると

帰るんっすか?

あー最悪

黙って通り過ぎようと思ったがこいつが見逃すわけもなく、めちゃくちゃ連打した俺の『逃げる』コマンドは全く通用しなかった。

昨日はどうも。蒼、ほんまお菓子好きなんすね。飯はそんな食わんのによう食べてましたよ

………

あ、今度先輩も一緒にどうです?小さい頃思い出して楽しいっすよ

はぁ?んなの行くわけ────

俺、蒼とキスしました

は?今こいつ、キスって言ったのか?

ほんま可愛すぎて……その後も大変でしたよ

お前、蒼に何した?

キスしてあんな顔されたら……自分ならどうするか考えたらええんやないですか?

一瞬で怒りメーターを振り切って、校内である事も忘れ顔面目がけて殴りかかっていた。

────暴力反対♡

とにかく狂いだしそうなこの気持ちを抑え、ふらふらになりながら帰宅する。

玄関のドアを開けると

靴?えっ、蒼いるのか?

♡↑200 👋🏻👋🏻

訳あり家族の日常覗きませんか?🙌🏻

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

757

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚