すたーと!!! 👏🏻
蒼の部屋のドアノブを握りしめたまま、 もう何分経った?
桃
真実を知りたい。 でも開けてしまったら全てが終わってしまうかもしれない。 それならいっその事─────
【何もしないで失うくらいなら、やるだけやって失った方がいいでしょ】
桃
そうだ。何ビビってんだよ、らしくねぇ。
桃
覚悟を決めドアを引く。
桃
声を掛けても返事はない。 寝てる?
ベッドに近付くと向こうをむいてスースーと寝息を立てている。手にはゲームのコントローラー、こいつ学校行かずにゲームしてやがったな。
桃
つい癖で布団に潜り、後ろから抱きしめる。 もしかしたらこれが最後になるのか。
なんて思いながらもやっぱり抱きしめてしまえば自分のだという感情が湧き上がってくる。
桃
温かい、これは誰? 桃くん?そっか、桃くんだ。 ねぇ、僕言わなきゃいけないことあるんだ。
『…………』
何?聞こえないよ。
『…………』
え、ちょっと待って。 どこ行くの、嫌だ、行かないで。
『…………』
待って!ねぇ────
蒼
あれ、今の夢…… 頬を触ると濡れてる、あぁ僕泣いて─────
蒼
振り返ると気持ちよさそうに寝てる。 嫌な夢をみたからか、ひどく安心して涙が零れる。
蒼
昨日からどれだけ泣いたかわからない。目が腫れて痛い。
どうせ泣くなら抱きついて桃くんの腕の中で泣きたい。けど、僕にはもうその資格はないから。
蒼
桃
腕を掴まれ、起き上がった体が再びベッドへと落ちる。
たださっきと違うのは桃くんが起きているということと、僕が正面から抱きしめられてるということ。
桃
蒼
聞かれてた。 とっさに横を向き、ベッドに顔を埋める。
桃
蒼
桃
何を?と思ったけど考える暇もなくキスをされる。
ダメだって、しちゃいけないってわかってるのに、昨日みたく跳ね除けられない。僕を貪る舌に気付けば夢中で絡みついていた。
桃
蒼
桃
言ったら離れて行くと思ってた。 だって普通そうでしょ。 傷つけるだけならこのまま何も言わず離れようと思ったのに─────
蒼
大きく深呼吸、大丈夫……大丈夫。
蒼
呆け顔で目をパチパチさせてる俺の頭の中で、鳥がグルグル飛んでいる。本当に混乱すると人間こうなるようだ。
蒼
桃
蒼
桃
蒼
桃
【キスしてあんな顔されたら……自分ならどうするか考えたらええんやないですか?】
あのやろぉぉぉぉ──────!!!
蒼
桃
やられた。完全におちょくられた。
♡↑200
コメント
6件
え、好きです((((続き待ってます!!
連載ブクマ失礼します!!!