君のかわり
いつまでたっても
君が忘れられなくて
僕は猫を飼った
黒くて綺麗なふさふさな毛に
君と同じ
綺麗な黄色い瞳
君の命日に
産まれたそうだ、
でも、
この猫と居ると
どうしても、
君の事を思い出してしまう
僕にちょこちょこ
ついてくる所とか
僕が君を撫でると
スリスリと顔を擦り付けてくる所
僕が君に触れると
ビクンッと反応したり
なんとなくだけど
君に似ている
僕は今日もいつも通り
君に餌を持っていく
あれ、
そう、声を漏らす時には
もう窓が開いていた
僕は餌を入れていた皿を
地面に落とし
部屋着のまま
家を出た
もう、
どれぐらい時間が
たっただろうか、
君はどこにも居なかった
僕は一人
青色の横断歩道を渡る
青ちゃん、ッ!
そんな声が耳をよぎった時には
僕は前に倒れていた
後ろを振り返れば
急ブレーキを踏んだであろう
大きなトラックと
赤く染った
君の姿
僕の頭には
3年前の光景が
フラッシュバックする
僕の小さく漏らした声は
徐々に徐々に、大きくなって
ただ僕は、
泣き叫んでいた
気づけばもう、
日は暮れていて
トラックの姿はなかった、
改めて
君に近ずくと
僕の瞳からは
沢山の涙が零れ落ちる
君の口には
綺麗なスターチスが
咥えられていた
ℯ𝓃𝒹
コメント
11件
( *ˊᵕˋ)✩︎‧₊ステキ…
٩( ᐛ)و
僕の”君の身代わり機”って言う作品とタイトル似てるッ!これってもう運m(( 最高かよッ♡