テラーノベル
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…はじめは変な人だと思っていた
私の死にたい想いを背負うとか、笑顔にさせるまで生きててほしいとか
…だけど...私達のスランプの時にミステリーツアーを計画してくれた
自分だって辛いのにフェニランに一緒に来てくれた
決して安くはないフェニーくんのぬいぐるみを全員分買ってプレゼントしてくれた…
そういった小さな特別が積み重なって、私は類が好きになった
だから…私は日野森さんや桃井さんに相談して一緒に計画を立てた
理由をつけて2人きりで出かけ、恋愛映画を見て、休日を楽しむ。そうして類を落とそうという完璧な作戦を
類
まふゆ
…遠回しに類に雰囲気を伝える作戦は失敗してしまった
選んだのは甘酸っぱい少女漫画原作の映画、類が好きそうな演出がてんこ盛り
…まあ咲希のおすすめなのだが…
類への想いを今日伝える。そのために全力を尽くす
そのために、今日は完璧な作戦を立ててきたのだから
数時間後
完璧…だったはずだ
類
なのに目の前のこの男、恋愛映画をただの演出の勉強としてしかとらえていない
…評判のいい恋愛映画を選んだつもりだ
咲希にもおすすめを聴いて、桃井さんや日野森さんからも太鼓判を押された映画…
…いや、だからこそ演出の勉強になったと言うことに今になって気づいた
…さっきから聞こえるブツブツ声はどれも恥じらいなぞ1ミリも含まれていない
…正直、これは類がどれほど変人であったかを舐めていた私の落ち度だった
類
まふゆ
類はホクホクとした顔で席を立つ
…そもそも…この男に空気を読めという方が無茶であるとなぜもっと早くに気付かなかったのか…
映画館の外はもう夕暮れに染まっていた
類
類
まふゆ
私はそっと小さな箱を取り出す
…もうこうなったら最後の手段だ
まふゆ
まふゆ
まふゆ
類
類
まふゆ
まふゆ
私はそっと後ろを向いて帰る
類はしばらく考えた後…ぼっと顔を赤くした
まふゆ
私は思わずボソッと呟いた
だけど私の足はどこか軽やかで、気が抜けたらスキップが飛び出しそうになっていた
あたし達の始まりのお話
#まふかな、えなみず
レイレイ
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