最近は病院に泊まってそのまま学校へ行き、また病院
その繰り返しだった
僕は久しぶりに家に帰ってきた
いつもよりベッドが冷えていた
母親には全て話し理解してもらった
るぅとくんが目覚めるまで学校を休むことも
病院へ泊まり込みで看病することも
理解のある親で良かったと心底思った
しかしもう一つ連絡しなければいけないところがありあった
それは学校だ
憂鬱な気持ちで学校へ説明の電話を掛ける
一通り説明した後校長から返ってきた返事は予想外のものだった
前々から校長はるぅとくんの病気を気にかけていて、僕が彼の看病をするのならどんな期間休んでも進路に影響の出ないように配慮するとの事だった
僕が休む期間の授業・課題を全てデータで送ってくれるそうで
学業にも着いていけるよう手配してくれた
今のデジタル社会に感謝したい
僕は今の僕を全て捧げる覚悟で家を出た
るぅとくんが眠り始めてから一週間が経とうとしていたある日
朝起きると珍しく莉犬くんが来ていた
寝ぼけ眼を擦りながら挨拶をする
ころん
莉犬くん
莉犬くん
莉犬くんは真っ白で綺麗なるぅとくんの足を握っていた
ころん
莉犬くん
莉犬くん
莉犬くん
ころん
ころん
莉犬くんは何もかも見透かしたように 笑って見せた
莉犬くん
莉犬くん
莉犬くん
莉犬くん
ころん
温かかった
柔らかい肌を押し流しながら
るぅとくんが生きてる実感を味わっていた
莉犬くん
莉犬くん
莉犬くん
ころん
莉犬くん
莉犬くん
ピーッピーッピーッ
君の肌に触れていないと
すぐにでもどこかへ行ってしまう気がして
少し頬をつねってみる
表情何一つ変わらない
だけどまだ残ってる温もりで安心して
a.m10:34
少し早い昼寝をした
コメント
19件
このシリーズのブクマ失礼します!
めっちゃ気になる… 何回みても感動する… 続き待ってます.ᐟ