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帰宅
ドアを開けた瞬間。
ルカ
ソファに、誰かいる。 月のつかいが、だらっと転がっていた。
月のつかい
月のつかいは、ゆっくり起き上がり、気まずそうに頭をかく。
月のつかい
月のつかい
ルカ
月のつかい
アリア
月のつかい
月のつかい
月のつかいは、意味深に笑う。
ソファに再び倒れ込む。
月のつかい
その言葉が、 なぜか一番信用できなかった。
ルカ
月は雲に隠れ、灯りの少ない通り。
足音が、ひとつ。 コツ…… コツ……
エルフィンは、昼とはまったく違う顔で歩いていた。 背筋は伸び、足取りは迷いがない。
エルフィン
角を曲がった先。 複数の影。 低い笑い声。 金属の音。
かす
エルフィンは、立ち止まる。
ゆっくり、振り返る。
エルフィン
エルフィン
彼女の瞳が、 エルフのものではない色に変わった。
――EXPが、空気を歪ませる。
次の瞬間。 音が、消えた。 悲鳴は上がらない。 抵抗も、続かない。
ただ、 何かが“終わった”気配だけが、路地に残る。
数分後。 エルフィンは、何事もなかったように歩き出す。 服も、髪も、乱れていない。 靴先に付いた“痕跡”だけを、軽く払う。
エルフィン
エルフィン
彼女の視線が、ふと宙を泳ぐ。
――端末。 画面には、 ルカとの連絡先。 最後に、彼女は微笑んだ。
エルフィン
その微笑みは、 昼間と、まったく同じ。
街では、 「夜中に人が消えたらしい」 という噂が、ほんの小さく流れるだけ。
カフェは、いつも通り営業。 エルフィンは、いつも通り給仕をする。
誰も、気づかない。 あの優雅なエルフが、 夜になると“狩る側”になることを。
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