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バス停のあの子は色白で
背が高くて細かった。
俺がこの田舎に引っ張られてきた理由？
知るか。
いや、ごめん。本当は知ってる。
俺は、ヒロト。13歳だ。
俺には、17になるマナって姉がいる。
その姉がネットで知り合った人と、今から会いに行くんだとさ。
全く…この姉、おかしくなるほど彼氏が欲しいらしいんだ。
まぁ、結構美人な方かな。すぐ落とせるだろ。
姉らしい姉じゃないけどね。
なぜって？
サイコパスって、知ってる？
ヒロト
ヒロト
マナ
しょうがない。サイコパスだからさ。
サイコパスには、責任感がない。
それに奇想天外な行動を起こす。
バスを俺のトラウマにした出来事もマナが絡んでくる。
マナ
ヒロト
母
ヒロト
マナ
ヒロト
ヒロト
マナ
ヒロト
マナ
マナ
ヒロト
マナは、両手を広げてバスの正面へと走って行った。
父
ヒロト
母
幸い、母がマナを突き飛ばし、マナはかすり傷だけで済んだ。
この日から、
俺のことは二の次で
母も父も、マナに目を配るようにした。
当たり前だよね。
マナの感性は普通じゃない。
マナを見るだけでてんてこ舞いなんだから。
目を見張っておかないと
いつ死に飛び込んでいってしまうか…わからないのだから。
でもね
俺だって、分かって欲しいんだ。
この日からバスがトラウマになって
クラスの男子から「かっこわりい」っていじめを受けて
もう、疲れたんだってこと。
マナ
マナ
ヒロト
マナ
ヒロト
俺、正直マナみたいな恋愛は苦手だ。
人の恋愛にあれこれ言うのはどうかと思う。
きっぱり言って、マナは遊び癖があるんだ。
平気で4股かけるし、
男にはみんな「愛してる」って言う。
愛してるなんて、そんな簡単に言っていいはずが…ないのに。
マナ
マナ
俺が顔を上げると、そこはバス停だった。
ヒロト
マナ
ヒロト
ヒロト
よりによって、なんで待ち合わせ場所がバス停なんだよ。
そう思ってうつむきながら走り始めた時、俺は後ろから袖を引っ張られた。
ヒロト
？？？
ヒロト
？？？
ヒロト
彼女は俺らが来る前からバス停にいたようだった。
正確に言えば、バス停裏。
バス停裏に寄りかかって、彼女は何かを待っていた。
ヒロト
ヒロト
？？？
？？？
？？？
ヒロト
我ながらひどい言い回しだ。
でも今は、無性に腹が立った。
？？？
ヒロト
？？？
ヒロト
そうだった。
俺は親と、そんな約束をしていたんだ。
なんでそんなこと…こいつは知ってるんだよ…？
きみわりい……
ヒロト
彼女は、ただニコニコ笑っているだけだった。
すると、向こうから高校生くらいのガタイがいい男が歩いてきた。
ヒロト
その男は、俺と彼女の間に割り込み、俺をギロッと睨みつけた。
男
ヒロト
男
男
ヒロト
マナ
マナ
男
男
マナ
マナ
男
男
マナ
2人はたどたどしい会話をしながら、歩いて行った。
残された俺は、彼女の方を見る。
ヒロト
ヒロト
ヒロト
そこに彼女の姿は、なかった。
コメント
3件
え。これは‥‥これで終わり？wあ、ごめんよ！いや、でも、これはだいぶ解説が必要やんな。え、いやー難しい www謎の女は幽霊‥？
