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二人が出ていき教室には私と桐原くんだけになった───
桐原 蒼大
とりあえず…制服直せ
一ノ瀬 花音
…うん
私から目を逸らして言った
一ノ瀬 花音
（ 声がいつもの声じゃない…
一ノ瀬 花音
（ 怒ってるよね…
桐原 蒼大
直した？
一ノ瀬 花音
…っあ、うん
ｷﾞｭｯ───
一ノ瀬 花音
ｸﾞｽ…っう…
桐原くんに抱きしめられた瞬間泣き出してしまった───
桐原 蒼大
怖かったよな…
一ノ瀬 花音
…っう…ｸﾞｽ
桐原 蒼大
ごめん…もっと早く来てれば
一ノ瀬 花音
…ん…で？
桐原 蒼大
ん？
一ノ瀬 花音
なんで…ここわかったの…
桐原 蒼大
三浦さんが教室にきて一ノ瀬が連れてかれたって教えてくれて…
一ノ瀬 花音
（ 燐子…
桐原 蒼大
色々探しまわった…だから遅くなった
桐原 蒼大
ごめんな…
一ノ瀬 花音
桐原くん…
桐原 蒼大
ん？
一ノ瀬 花音
ありがとう…
桐原 蒼大
うん…
一ノ瀬 花音
桐原くん…？
桐原 蒼大
なに？
一ノ瀬 花音
いつまでこうしてるの…？
桐原 蒼大
だめ？
一ノ瀬 花音
…だめじゃない///
桐原くんがずっと抱きしめてくれていた──
力強く───
桐原 蒼大
あいつらまた一ノ瀬に手出してくるよな…
一ノ瀬 花音
…っ
考えただけで体が震え出した
桐原 蒼大
一ノ瀬…？
一ノ瀬 花音
…っ？
桐原 蒼大
大丈夫！俺がいるから
一ノ瀬 花音
…うん
桐原 蒼大
でも、良かった…未遂で済んで…
一ノ瀬 花音
桐原くん…？
ガタンっ───
桐原くんが倒れてしまった
桐原 蒼大
ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ──
一ノ瀬 花音
桐原くん…
桐原 蒼大
悪い…安心したらちょっとふらついた
一ノ瀬 花音
嘘…熱すごいよ？
桐原 蒼大
俺は平気だから…
一ノ瀬 花音
ねぇ…私、頼りないかもしれないけど…
一ノ瀬 花音
頼って…？
桐原 蒼大
ばーか
一ノ瀬 花音
ばかなのは桐原くん…
桐原 蒼大
保健室行くから付き合え…
一ノ瀬 花音
…うん
桐原くんと保健室に向かった
保健室教員
38.6℃ね
桐原 蒼大
…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ
保健室教員
帰る？
桐原 蒼大
帰らない…
保健室教員
でもこんだけ熱あったら…
一ノ瀬 花音
帰ろ…？桐原くん
桐原 蒼大
俺が帰ったら…
保健室教員
え？
ｶﾞｼｯ───
桐原くんに抱き寄せられた
一ノ瀬 花音
…っ///
桐原 蒼大
俺帰ったら…こいつ守れない…
一ノ瀬 花音
…え？
桐原 蒼大
俺が…守るって言ったろ
保健室教員
仲が良いのね（ﾆｺｯ
一ノ瀬 花音
…///
桐原 蒼大
一ノ瀬も一緒なら…
一ノ瀬 花音
…っえ？
保健室教員
そう言ってるけど、どうする？
一ノ瀬 花音
じゃあ…一緒に帰ります
保健室教員
ゆっくり休んでね
保健室教員
担任の先生には言っておくから
二人で帰ることになった───
私も今日は学校に居たくなかったというのもあり助かった───
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