屋上階で

ﾄﾞｺﾞｯ

ドガッ

鈍い音が鳴った。

意識が遠のく｡

｢お母さん｣な訳ないでしょ？

カーテンの隙間から日が差し込んでいる｡

床に寝ていた｡

寝ていた……と言うより､倒れていた｡

という方が正しいか｡

蹴られた肩が痛い。

服をずらして肩を見ると 青くなっていた。

もうお母さんはいないみたいだ｡

私は制服に着替え､

ノロノロと学校に向かった｡

気づかれた.........

ﾀｯ……

屋上の扉にもたれ掛かる｡

すると、

ドンッ

扉が開いたのだ。

ふわっと光ったと思ったら

ロングヘアの女の子が立っていた｡

フンと鼻を鳴らす｡

私は小さい頃から暴力を受けてきた｡

化粧をしながらお母さんはそういい放って、

どこかへ出掛けた｡

ご飯なんて

給食ぐらいしかまともに貰えない。

酷くなったのは、

スマホに向かっているお母さんに思い切って言ってみた｡

静かな声で言うと､

胸ぐらを掴んで声を荒らげて言った｡

そう言ってウインクする｡

あれ、視界がぼやけていく……

目をうっすらとあける。 ここは、保健室？

そう言う花菜の声が震えている｡

顔を覆って泣いている｡

辛かったら叫べばいいんだ。

｢辛い｣｢助けて！｣って。

そうすれば､絶対に希望の光は見つかる……！

❦ℯꫛᎴ❧

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