山瀬優斗
うおぉ、すげぇ

山瀬優斗
写真でしか見たことないけど、ほんとの町みたいだ。

『プロジェクションマッピングで写してるだけだよ。さわってみな。あ、ちょ、ボスあんまりいじらないで!』
山瀬優斗
(また成川さんだ。みんな上にいるのかな?)

山瀬優斗
ペタッ

山瀬優斗
本当だ。ただの壁になってる。

みたらし
プロジェクションマッピングはこんな感じのやつです↓。

みたらし


『見かけ倒しだから実際は白い直方体が街並みを真似して並べただけ。とりあえず慣れるために10分練習ね。
あ、ボス!そこのスイッチは絶対ダメ!』
山瀬優斗
練習時間あるんすか?!

『いちよう第一試験も練習時間あったんだけどね。忘れてた。』
山瀬優斗
え?!

山瀬優斗
マジか…

『じゃ、練習時間開始ね。
あ、その前にルール説明か。』
山瀬優斗
もうしっかりしてくれよ…

『今回の試験ではさっきの木刀使っちゃダメだよ。使ったらこの部屋壊れちゃうから。』
山瀬優斗
え、じゃあどうするんすか?

『武器は使わない。この部屋の中のどこかに赤いスイッチがある。それを時間内に探して押してね。』
山瀬優斗
なるほど…。意外と簡単かも。

『さあ、それはどうだろう。それじゃ、10分開始。』
山瀬優斗
とりあえず…

山瀬優斗
上に行ってみるか!

山瀬優斗
ヒョイヒョイ

山瀬優斗
よいしょっと、

山瀬優斗
ふぅ、ここが一番高いかな?

山瀬優斗
(出っ張ってる所はあんまり力入れないない方が良さそう。たぶん折れる。)

山瀬優斗
あと、来る途中に隙間がたくさんあったな。あそこあとで見に行こ。

山瀬優斗
え?!あ、はい!

山瀬優斗
(とりあえずさっきの隙間に行くか。)

山瀬優斗
ヒョイヒョイ

山瀬優斗
ん?今なんかいた?

山瀬優斗
(気のせいか…)

山瀬優斗
ここも無しと…

山瀬優斗
(あとありそうなのは…)

山瀬優斗
あっちの方見てなかったな。行ってみるか。タンッ

七岡りく
やほブン

山瀬優斗
へ?おわぁ!スカ

七岡りく
チッ外した

白瀬誠
おいりく~。外すなよ

山瀬優斗
え?!なんで二人がここに?

山瀬優斗
ていうか今どこから出てきた!?

七岡りく
最初から後ろにいた

山瀬優斗
え?!ぜんぜん気付かなかった!

山瀬優斗
あ~も~!

山瀬優斗
だから!!そういうことは!!早めに!!言って!!

白瀬誠
悪いな~少年

白瀬誠
本当は今回もロボットだったんだが

白瀬誠
交代したら面白そうだから

白瀬誠
変わってみた!

七岡りく
最近運動不足だったしね~

山瀬優斗
運動不足解消と好奇心に俺を使わないでよ…

山瀬優斗
ん?てことはつまり…

山瀬優斗
隊長二人を相手しろと?

白瀬、七岡、成川
そういうこと

山瀬優斗
無理です

七岡りく
即答だw

白瀬誠
即答だなw

山瀬優斗
いや、無理だって!ボタン見つからないし、隊長二人の妨害あるし!

白瀬誠
本当に無理か?

山瀬優斗
え?

山瀬優斗
(よく分かんないけどとりあえず二人から離れよう。じゃないと先に進めない)

山瀬優斗
タン

七岡りく
行かさないよビュン

白瀬誠
弱い者いじめみたいでこういうのは気乗りしないが、しかたないかブン

山瀬優斗
うぉ!あっぶね

山瀬優斗
ピョン

白瀬誠
消えた?!

七岡りく
下に降りたんだよ。ほら先回りするよ。

山瀬優斗
ヒョコ

山瀬優斗
よし、

山瀬優斗
(いったん状況を整理しよう。)

山瀬優斗
(この部屋は大きい道が2つ十字のように交わっていて4つのブロックのようになっている。)

山瀬優斗
(4つのうち3つは探し終わっていてあとは一つだけ。)

山瀬優斗
(二人は俺がどこに行くか気付いてないのか分かんないけど残りのブロックと反対側に行った。)

山瀬優斗
(最初から後ろにいたならどこを見てないか分かるはずだけど…)

山瀬優斗
もしかして…

白瀬誠
あれ?ぜんぜんいない

七岡りく
当たり前でしょ

七岡りく
僕があのちんちくりんから離れるように動いたんだから。

白瀬誠
?なんで?

七岡りく
いや、だってそりゃ

山瀬優斗
俺から離れるためですよね?

白瀬誠
?!

七岡りく
?!

七岡りく
もう見つかっちゃったか♪

白瀬誠
おい、りくどういうことだ?

七岡りく
あれ?あやちゃん気付いてない?

白瀬誠
何が?

七岡りく
あやちゃんの背中にボタンくっついてんだけど

白瀬誠
は!?え、ほんとだ。

白瀬誠
おい美里!くっつけたんなら言えよ!

『え、僕のせい?!言ったよ。
聞いてなかったの?』
白瀬誠
聞いてねえよ!

山瀬優斗
というわけなんで失礼しますっ!ダンッ

白瀬誠
え?ちょ、ま、待て!

山瀬優斗
おことわりします!ガシッ

七岡りく
あーもー!!ヒュン

山瀬優斗
よっピョイ

白瀬誠
おいりくスt

七岡りく
バキッ

七岡りく
あ、スタ

山瀬優斗
あ、

七岡りく
とりあえず、

七岡りく
ごめん(´-ω-)人

白瀬誠
りく

白瀬誠
そこに正座しろ

七岡りく
そ、それ今じゃなきゃだめ?

白瀬誠
正座しろ

七岡りく
はい、すみませんストン

白瀬誠
人の話をいつも聞けと言ってるだろ!!!

七岡りく
ハイスミマセン

白瀬誠
それに!

白瀬誠
さっきの蹴り!

七岡りく
ハイ

白瀬誠
良い蹴りだったけど!痛かった!

七岡りく
そりゃそこのバカを気絶させるつもりで蹴ったから…。それに、あやちゃんよけれたでしょ。

山瀬優斗
背中失礼しま~す

山瀬優斗
ポチ

山瀬優斗
あの~白瀬さんよけちゃった俺も悪いですからそこまでそこまで怒らなくても、

白瀬誠
少年は悪くないだろ!

山瀬優斗
はい、そうですね!すみません!

白瀬誠
ドジで悪かったな!次から気を付けるよ!けどな!クドクド

『…試験終了。そこのドアから出な。ボス。そこのスイッチ山瀬君が出てきたら押して。』
山瀬優斗
お、開いた。トコトコ

森七緒
お疲れさま。そこの階段を登ると健坊がいるから。薄暗いから気をつけてね。

山瀬優斗
ありがとうございます。

森七緒
後ろ見てごらん。面白いものが見れるよ。

山瀬優斗
え?

白瀬、七岡
ギャー!!

山瀬優斗
(上から大量の水が一気に落ちてきた!?あれ押されそうになったのか…。こわ。)

森七緒
フフフ、あの二人本当に仲良いんだから…。それじゃあたしはあのバカどもを片付けてくるよ。

山瀬優斗
は、はい

山瀬優斗
俺も行くか。
