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千切が潔との接触が禁止になってから
部屋は少しだけ静かになっている気がした
潔は、今日も扉を見つめる
いさぎ
こない
わかってる
それでも、
いさぎ
小さく呟く
なぎ
なぎ
ドアにもたれて、潔の独り言を聞いている
いつも、呼ぶのは俺じゃない
なぎ
今回は、凪が行く時間
でも、潔の独り言を部屋に入る前に聞いてしまった
なぎ
ただ、純粋な疑問
なぜ、千切にだけ?
なんで、他の人の名前を呼ばないの?
考えても、答えはない
なぎ
深く考えてもめんどくさいだけだから
なぎ
ノックもせずに勝手に入る
がちゃっ
いさぎ
いさぎ
いさぎ
凪が少しだけ眉を動かす
なぎ
ベットに近づく
なぎ
なぎ
何気ない言い方。
でも
“代わり”を提示してる
いさぎ
少しだけ悩んで
いさぎ
なぎ
即答
隣に座る
距離は、近い
でも
潔の視線は、一瞬だけ扉に向く
凪は少しだけ目を細める
なぎ
なぎ
はっきり
一言
いさぎ
その一言だけで
空気が、少し冷える
がちゃっ
ばちら
ばちら
なぎ
ばちら
凪を軽く押しのける
なぎ
ばちら
優しい声
でも、少し重い圧がある
いさぎ
正直に頷く
ばちら
蜂楽が、満足そうに笑う
ばちら
そっと潔の手を取る
潔が少し驚くが、気にせず
ばちら
柔らかく包み込む
潔が否定しずらい優しさ
いさぎ
潔が少し困って
いさぎ
ばちら
先に言われる
いさぎ
沈黙
それが答え
蜂楽の笑みに少しだけ、歪みが出る
りん
凛が扉で立っている
いつからいたのかはわからない
りん
冷たく言い放つ
潔が、少しだけびくっとする
りん
りん
凛の言い分は
“個”を否定して“集団”で縛る言葉
いさぎ
潔は何も言えない
今は何も言っちゃダメだって、
でも、ほんの少し、後ずさる
りん
それを見て、凛の眉がわずかに動いた
りん
名前を呼び、近づこうとした時
れお
玲王が静かに凛を制止する
れお
りん
玲王はそのまま潔の前に行き
れお
れお
優しく微笑み、逃げ道を与える
れお
れお
その一言で、一気に潔の選択肢を狭める
れお
その玲王の一言で
その場の空気が全て歪んだ。
13話終
託,,,