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ヌッッシ
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※注意事項等はプロフィールを確認して下さい
※赤女体化
幼少期
俺たちは物心ついた時にはずっと一緒だった
幼稚園も、休日も
俺たち最強!!ってくらい
でも、その幸せも束の間
出会ってからたったの "2年半"
この少ない時間で俺たちは離れてしまった
そして、もう未来では覚えるはずのない、叶わない約束をしたんだ
見上げる夜空は満点の星空で天の川がしっかり見える
この夏の淡い記憶は
記憶にないんだろうな
高校1年の夏
中学からの親友のまろから
こんなことを聞かれた
返答に迷う
彼はりうらとの約束を知らない
そう、少し濁して答えた
あながち間違ってない
当時のことは今でも鮮明に覚えてる
俺の人生の中で、一番大事な日だったから
もう、忘れている可能性は高い
何にせよ、会えなくなってもう十数年
そんな昔のこと、覚えているはずがない
覚えていたとしても、もう顔は分からないだろう
幼少期の頃の顔しか見てないのだから
俺の初恋は終わったのかな…なんて思う でもそう思う度、心が苦しくなる
俺は本気でりうらのことが好きだ
でも、彼女は今頃彼氏が出来て、幸せに暮らしてるんだろう
そう思うとまた更に、苦しみの海に沈んでいく。墜ちていく
こんな自分が、本当に情けない
帰ってきて早々、ベッドにダイブする
ベッドの横にある棚の上にはりうらとの思い出の写真
初めて2人で撮った写真と、最後に会ったあの丘での写真
そして、あの時にりうらに渡した俺達の色のネックレス
りうらには桃色を、 俺は赤色を持って、2人は繋がっているという証
そのネックレスが飾ってある
最近りうらを思う度に、離れていると思う度に心が苦しくなる
だから、…
そう、呟きながら俺はネックレスをつけた
このネックレスは不思議とりうらが隣にいる気がする
そして不意に、カレンダーを見る
りうらと別れた日
俺は制服だったから着替えて外に出た
ここのトンネルを抜けるとあの丘につく
そうやって昔のことを思い浮かべる
そんなことを考えているうちにあの丘に辿り着いた
なれないのかな
少し希望を持って待っていたが、彼女は3時間待っても来ず気持ちが落ちる
周りから見た俺はきっと情けないんだろう
何年経っても、待っても来るはずのない
言って見れば、この空の星屑の数の年を待っても会えることは無いだろう
幼少期
この時間が当たり前だって思ってた
でも、そう長続きはしない
現在
そんな虚しい現実
受け入れたくない現実がある
それを受け入れられない俺は、弱いですか?
俺はこの満天の星空にこの気持ちを隠した
帰り道、俺は近くの神社に行った
どうやら七夕祭りがあったようだ
祭りの熱気と、人々の集まりでただでさえ暑い夏が猛暑になったかのような温度に感じる
そして、灯篭の色で染まる景色
その灯篭は赤。りうらの色だ
いつか
目に入ったのは小さな子供たちが短冊を楽しそうに書いている姿
俺はその方向に歩き出す
そして、俺は短冊にこう書いた
そう書いて俺は帰宅した
翌年
ガシャン
ピー タイムアウト
俺はバスケの夏の新人戦で決勝まで上がった
相手のチームはもちろんライバル校
昔から俺らの学校と相手の学校は決勝まで上がってくる
夏の大会を考えているうちに少しずつりうらのことを頭の中から離すようにしていた
今でも想っているのは違いない
でも、俺は新たな1歩を踏み出す決心をした
ピー
笛の合図でまた試合は再開
そして、激戦の中、俺はタイマーを見る
残り30秒を切った
点差はワンゴール差押されている
その時、まろがシュートを入れた
ボス
そして、互いにボールを奪い合う
そして、残り4秒
ボールは相手コート
パスカットをして、先に走っていたまろにボールを投げようとした
だがタイマーは残り1秒
時間が無い
少しでも可能性を高めて俺はバスケコートを4分割したうちの1番遠いところからボールを投げた
その瞬間、会場は静まり返る
最後のボールを、延長に繋ぐボールを相手も俺らも見た
ガシャン…ゴロゴロ
リングの周りを回るボール
そして
ボールが下に傾く
ボールがリングに入った
静まり返った会場は一気に歓声でいっぱいだった
俺たちは勝った
その喜びとともに、今日の日付けを思い出す
そして、夜の8:45にあのトンネルの入口に集合するとこにした
まろが急にそんなことを言い出した
と、茶化すようにまろに問う
その言葉を聞いた時俺は昔を思い出す。行くのを拒んだりうら でも結局、笑顔になったりうら でもまた帰る時に泣き出すりうら
全てが思い出としてしか残らなくなった
あえてそう言ってまろがついて行くように促す
ちょっと不機嫌になりつつも結局着いてきた
りうらと同じ手を使ったが案外着いてくるもんだなと思いながら進んだ
そう言ってはしゃぐまろ
そして、ふと丘の横を見る
何かが置いてあり、俺は気になって見に行ってみた
青side
俺はこの満天の星空を見上げる
そして横にいるないこに目を向けるはずだった
ないこは丘の頂点に近い場所にいた
そして、泣いていた
俺はプライベートで泣くないこを見た事がなかった
視線を下に向けるとすすり泣くないこの下にある花束、そしてすすり泣いているないこの手元に一通の手紙らしきものがあった
桃side
花束と手紙だ
手紙には 「ないくんへ」 と書かれた手紙が置かれていた
俺宛だと分かって、りうらが来たということを知った
ないくんへ 元気にしていますか? 私はりうらです。覚えているかな笑 私は無事、中学を卒業し、高校に上がりました。ですが、家の都合でまた2年になり、地元に戻ってきました。 ないくんはどこに通っているのかな?会えるといいですね。 私はいつまでも待っています。 りうらより
君がくれた、あの夏の淡い記憶は俺にとって未だに宝物
また、あの夏みたいになれるのか
次の日
誰だろうと思いながら胸を踊らせた
そして、HRの時間
先生「今日は転入生を紹介する」
そして、入りなさいという先生の言葉で1人の女の子が入ってくる
???
これは名前を聞く前にわかった
赤い髪、優しく柔らかい声、光り輝くほどの眩しい笑顔
俺の探していた人
俺が忘れられなかった人
俺が、ずっと想っていた人
まろの言葉がりうらに聞こえ、りうらが驚いた顔をする
恐る恐る俺に聞く
彼女の胸元は桃色の、俺の胸元には赤色のネックレスが光にあたって反射する
確かにここにいた
そして、
夜空を見上げた
今日の夜空は、いつもの夜空より綺麗に見えた
短冊に託した「君に会いたい」
この想いは星屑と同じ数くらい考えていた。何年経っても、何十年経っても想う決意だった
願いが叶った
君が見せたこの景色は何年経っても俺の宝物
そして、俺はこんな質問をする
その言葉を聞いた時に、俺の表情は緩む
そう言ってりうらは俺の方をむく
そうして俺に顔を近づける
その日の夜、俺らは2人だけの空間で、唇を重ねあった
その3年後、俺達の左手の薬指に一つの指輪がハマっていたのはまた別の話
❦ℯꫛᎴ❧
ヌッッシ
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