ツン、と消毒の匂いが鼻を指す
あー、ここ、保健室か
そう思うのに、時間はかからなかった
sn
じゅり
何が大丈夫なのか
少しと気を巻き戻せばすぐわかる事だった
思わず下唇を噛む
あーそうだ私
じゅり
sn
涙腺が緩んで、
緩んで。水がこぼれる
当たって砕けた失恋は思ったよりも辛くて
やっぱり恋愛はだめだな
じゅり
ペ神は、ふふ、と笑って聞こえていないかのように仕事をしていた
6時間目
もう元気なのに2時間もサボるのは良くないと
本能が感じて教室のドアを開ける
「え!?まじ?」
騒がしく、何事かと思った
あぁ、やっぱり保健室に入ればよかったか。
みんなの前で
抱きしめてみたり、
シャオロンとゆいが抱きしめあっている
2人が両思いなのは誰が見ても分かった
マスクの下に隠れた下唇は多分
血でも出ているだろう
泣いては、泣いては無い
毎日そうやって、真面目に過ごして。
周りから、振られたことで
浮いては、浮いては無い
「ほら、あいつ」
「ふたりが両思いって、気づかないのかな?」
「鈍感にも程があるだろ?w」
尖った言葉が
じゅり
泣いちゃダメ
泣いたらダメ
我慢して
私は強い
大丈夫
負けないで
「参考」
作詞作曲…MILKDOT 様
「鬱曜日」より
コメント
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ね待って泣きそう 失恋かぁ…辛いよなぁ…