2人分の体温

扉を開けると冷たい空気が 体に纏わり付く

季節はすっかり秋から冬へ入れ替わり 廊下を歩くだけで足先が冷える 少し大きめのガーディガンを羽織り すぐに隣の部屋を2回ノックした

すると部屋の奥から小さな返事 が聞こえてきたので部屋の主 である弟の傍へ寄る

眠たそうに名前を呼ぶ弟を ベットの端へ寄せ潜り込む

いい歳した男女2人が同じ ベットで寝ている そんな状況どうかと思うが今の 2人には関係ない

ただ寒さを逃すためお互いを 求めた。

もう少しと彰人の体温を求め 絵名も彰人の背中に腕を回し 瞳を閉じた

絵名もぐっすり眠った頃彰人は 目を覚ました

以前1度だけ姉弟とはいえ いい歳した男女が一緒に寝て 気にしないのかと質問したが 絵名はあんたは弟だしと答え 彰人もそれ以降その話を しなかった。

決して許される事の無い恋愛

自分は弟で彼女は姉 それでもずっと抱き続けたこの恋心 を今更捨てることは出来なくて だから彰人は願う この冬の間だけ自分の腕の中で 眠っていてくれ....と

次の日..自分を包むぬくもりを感じ 絵名は目を覚ます

そう声を掛けるもぐっすり眠っている 彰人には届かず解放される 事は叶わなかった

仕方ないと..といった様子で されるがままになる 絵名

改めて抱きつかれてみると昔とは 違った男らしい体型になった弟に 不覚にも胸がときめいた

私は寝ている彰人に キスをした 彰人はまだぐっすり寝ている

絵名は、下に行き 朝食を作りに行った

好きになっちゃうだろ///