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るる
るる
からかい?それとも本気?
るる
るる
えとの気持ち
ゆあんの気持ち
えとの行動
ゆあんの行動
ゆあんくんが
ゆあん
って言ってその一言がずっと頭から離れない
時間の経過を知らせる人
文化祭の準備で毎日放課後残っているけど、私はなるべくゆあんくんの目を見ないようにしてる
ゆあん
えと
ゆあん
えと
ゆあん
そな記憶ない感じがむかつく
あんなの冗談に決まってる
ゆあんくんは昔から、からかうのが上手いだけ
そう思いたいのに
心のどこかに「もしかして」なんて、ちょっと期待してる自分がいるのがイヤになる
ゆあん
ペンをクルクルしながらゆあんが話し始める
私は資料に目を落としたまま、適当に相槌を打った
ゆあん
えと
ゆあん
えと
顔を上げるとゆあんくんはいたって真面目な顔で私を見ていた
あまりにも自然すぎて、一瞬、言葉が詰まった
えと
ゆあん
えと
ゆあん
えと
ゆあん
その言葉に、心臓が止まった気がした
でも、返す言葉が見つからなかった
昔からゆあんくんは「好き」って言う
「えとさん可愛い」とか「俺の嫁になる?」とか
笑って流せる軽さがあった
でも最近のそれは、ちょっとだけ重みがある気がして…怖い
信じたら、傷つくかもしれない
冗談だったら、恥ずかしいだけじゃすまない
だから私は、いつも通りの調子で返すことにした
えと
ゆあん
えと
ゆあん
えと
やっぱり冗談みたいに帰ってくるそのテンポが、ちょっとだけ安心する
でもその安心は、同時にモヤモヤの正体でもあった
時間の経過を知らせる人
一緒に歩くのがいつもの事みたいになってるのが、なんだか変な気がしてきた
ゆあん
えと
ゆあん
えと
言っておいてなんだけど、そういうセリフ、ほんとずるい
私がゆあんくんに「好き」って言われるたび、なんとも言えない気持ちになる
本気なら━━ちゃんと伝えて 冗談なら━━もうやめてよ
私がどれだけ、あんたの言葉に振り回されてると思ってるの
ゆあん
ゆあんが立ち止まって、私を振り返る
夕暮れのオレンジに照らされたその顔がなんだかいつもより大人びて見えた
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあんくんはいつも通りの笑顔で手を振って、先に歩いていった
取り残された私は、ずっとその背中を見つめていた
”ちゃんと見ててよ”ってどういう意味?
またからかってるだけ?
それとも…
るる
るる
るる
文化祭の目玉イベントは…告白?
文化祭の企画が本格的に進み、クラスで“告白ステージ”の案が通ることに。 周りが盛り上がる中、えとの中で「ゆあんくんが本当に出たらどうしよう」という不安と、ほんの少しの期待が生まれ始める
るる
るる