葛木くん
やまねーな
私
やまないね
葛木くん
近くのコンビニで傘買ってくるからちょっと待っててくれ
私
わかった
下駄箱が静かになった頃
私
おかえり
葛木くん
わりぃ
葛木くん
傘一本しか買えなかった
葛木くん
金なかったの忘れてた
私
二本も買うつもりだったの
葛木くん
おう
私
一緒に帰ればいいのに
葛木くん
葛木くん
いやさ、だってよ
私
相合い傘
葛木くん
ああ
私
なに、それ
私
ふふ
葛木くん
んだよ
私
いえ
私
葛木くんがそんなこと気にするとは思わなかったから
葛木くん
そりゃ気にするだろ
私
そう
葛木くん
お前のことを女だとは思ってないけどお前が女の子だってことは変わらんさ
私
女の子とは相合い傘出来ない?
葛木くん
しづらい
私
じゃあ男子とならするのね
葛木くん
え
葛木くん
したくない
私
ふふ
葛木くん
今日はなんか調子いいなお前
私
雨だからかも
葛木くん
ふーん
葛木くん
さて、帰るか
私
ええ