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蘭と付き合いはじめてもう5年。
3年前から同棲を始めた。
道に迷っていたところを助けられ
連絡を取るようになって今に至る。
俺達は上手くいってると思っていた。
"アレ"に気づくまでは…。
<1か月前>
蘭
蘭
春千夜
春千夜
蘭
蘭
春千夜
春千夜
蘭
((フワッ
春千夜
春千夜
春千夜
蘭
春千夜
春千夜
間違いなかった
確実に"女物"の香水だった。
春千夜
蘭を寝室のベッドに運び、
スーツをハンガーにかけようとした時
1枚のカードのようなものが目に入った。
"株式会社◯◯ 代表取締役 田中花子"
春千夜
春千夜
その時、俺はあの香水の匂いを思い出した
春千夜
"浮気"してるのか?蘭。
俺は蘭のカバンからスマホを取り出した。
春千夜
まず俺の誕生日
次に蘭の誕生日
そして、俺達の記念日
春千夜
俺はLINEを開いた。
友達一覧を見た途端
寒気とともに吐き気が襲ってきた。
知らない女の名前で埋め尽くされていた。
その内容も、とても冷静に読めたもんじゃない。
蘭は浮気していた。
普通ならこれで蘭への気持ちは冷める。
でも
嫌いになれなかった。
憎むことが出来なかった。
自分を傷つけることになるとわかっていても
離れることなんてできそうにない。
俺は開いたLINEの履歴を消し、カバンにしまった。
俺は何も見ていない。
俺は何も知らない。
きっと見間違いだ。
俺は疲れているんだ。
最近忙しかったし、きっとそうだ。
明日になれば全て消えて無くなっているはず
そう、言い聞かせることしかできなかった。
もし、浮気が本当だとしても
俺は蘭を信じる。
女どものことなんかすぐに忘れて
俺だけを見てくれるはずだ。
期待してもいいよな、蘭……
春千夜
俺は蘭を起こさないように
リビングのソファーで眠りについた。