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先輩の手がゆっくりと壁から離れる。
閉じ込められていた熱から解放されたはずなのに、僕の体はまだ熱いままで動けない。
Suga
先輩は少し気まずそうに視線を逸らすと、乱れた前髪を無造作にかき上げ、先にソファへと歩いていった。
どさっ、と重そうに腰掛けた先輩の背中を見て、僕はようやく止まっていた息を吐き出す。
Hobi
Suga
先輩が自分の隣を軽く叩く。
まだ心臓はうるさいけれど、僕は吸い寄せられるように、先輩の隣にゆっくりと腰を下ろした。
Suga
先輩が差し出してきたのは、さっきまで自分が咥えていたソーダ味のキャンディだった。
戸惑いながらも僕が口を開けると、甘酸っぱい味が広がった。
それは、先輩の香水の匂いと混ざって、なんだか頭をふわふわさせる。
Suga
先輩がソファに深く沈み込み、僕の膝の上にぽん、と頭を乗せてきた。
見上げると、三日月のような瞳が今は少しだけ眠たそうに僕を見上げている。
Hobi
Suga
先輩の細い指が、僕のシャツの裾をぎゅっと掴む。
僕は迷ったけれど、思い切って、先輩のさらさらした髪に触れてみた。
先輩は一瞬目を見開いたけれど、すぐに心地よさそうに目を閉じた。
Suga
Suga
その言葉は、どんな強い命令よりも、僕を深く縛り付けた。