第十話 わたしにできること
鬼殺隊本部
瑠璃
(まだ柱稽古終わってないのに呼ばれたな…)
瑠璃
(一体なんなんだろう…?)
あまね
瑠璃さん
あまね
よく来てくださいました
🌙空瑠璃
産屋敷の奥さんのしゃべり方うろ覚えなので、なんとなくで行きます!
(話の途中ですみません!!)
(話の途中ですみません!!)
瑠璃
いえ、そんな…
あまね
お呼びしたのは産屋敷耀哉ですが、
あまね
当主は病状の悪化により、
あまね
代理として、産屋敷あまねがお話に参りました
瑠璃
(いつ見ても綺麗な人だなぁ…)
あまね
まず、大前提に話すことがあります
瑠璃
?
あまね
瑠璃さんの階級は、本日、今を持ちまして、
甲とします
瑠璃
えっ…
まじで…?
瑠璃
(階級…)
瑠璃
(階級を示せ)
瑠璃
…
瑠璃
(まじか…)
瑠璃
御意
あまね
そして、朗報があります
瑠璃
…?
あまね
瑠璃さん、柱になりませんか?
瑠璃
(柱…)
瑠璃
(はしら…)
瑠璃
(HASIRA…)
瑠璃
(えっ…柱?)
瑠璃
(鬼殺隊最高称号の?)
あまね
瑠璃さんの戦績を、鎹鴉の小瑠璃に聞いたのです
あまね
それを見る限り、当に50を超えた討伐、
あまね
下弦2体の討伐も見られます
瑠璃
(えっ、嘘)
瑠璃
(いつのまに十二鬼月倒してたんだろう…?)
あまね
あくまで推薦です
あまね
瑠璃さんの意思で、全て決まります
瑠璃
わたしの、意思で…
瑠璃
…
瑠璃
少し、お時間をいただいても、
瑠璃
よろしいでしょうか?
風柱の稽古場までの帰路
瑠璃
どうしよう…
小瑠璃
ヤレバ?
瑠璃
そんな簡単に言わないでよ…
小瑠璃
僕ハ瑠璃ヲ推薦スルヨ
瑠璃
うーん…
小瑠璃
ア、風柱ト水柱ガイル
瑠璃
え?どこ?
???
瑠璃
わわっ
瑠璃
なんか
言い争ってる…?
言い争ってる…?
実弥
ーー!
冨岡
ーー
炭治郎
ー!!
瑠璃
あれ、炭治郎もいる
バキィ!
瑠璃
(わわっ)
瑠璃
(炭治郎殴り飛ばされちゃった…!)
瑠璃
(って、不死川さんこっちくる…?!)
実弥
?!
実弥
なんでお前がここいるんだよ
瑠璃
いやー…うちの鎹鴉が見つけて…
小瑠璃
風柱ト水柱、乱闘!
実弥
違ぇよ!
小瑠璃
ピャッ( ; ; )
実弥
手合わせしてたんだ
瑠璃
あっ、そうだったんですね…
実弥
本部だ話は済んだか
瑠璃
あ、はい
実弥
俺は帰る
実弥
テメェも帰れ
瑠璃
はーい
瑠璃
不死川さん、行っちゃったね
小瑠璃
言ワナクテヨカッタノカ?
瑠璃
えっ?
小瑠璃
柱ヘノ推薦ノ話
瑠璃
うーん…
瑠璃
決定事項じゃないからなぁ…
小瑠璃
誰カニ相談スレバ?
瑠璃
誰かって?
小瑠璃
ソコニイル置物ミタイナ柱トカ
瑠璃
冨岡さん?
瑠璃
っていうか、言い方失礼だよ!
小瑠璃
デモ近クニ相談相手イナイゾ?
瑠璃
…まぁ、柱の話を聞いてみるのも…
瑠璃
タッタッタ
瑠璃
あの、冨岡さんっ!
冨岡
?
瑠璃
初めまして
瑠璃
えっと…、風柱、不死川さんの継子です
冨岡
知ってる
瑠璃
えっ?
冨岡
胡蝶から聞いた
瑠璃
あっ、なるほど…
冨岡
…
瑠璃
あの、お聞きしたいことがあるのですが、
瑠璃
いいですか?
冨岡
何だ
瑠璃
冨岡さんは、柱の推薦を受けた時、
瑠璃
どんな気持ちだったんですか?
冨岡
俺は柱じゃない
瑠璃
えっ?
冨岡
水柱なんかじゃない
瑠璃
えっと…💦
瑠璃
…💦
結論 何も分からなかった
瑠璃
( ;∀;)
蝶屋敷
瑠璃
ただいま戻りました
しのぶ
あら、おかえりなさい
しのぶ
不死川さんのところに行かなかったんですか?
瑠璃
もう帰っていいと言われて…
瑠璃
確かに剣士の方々も減ってきたので、
瑠璃
帰ってきたんです
しのぶ
そうですか…
しのぶ
お疲れ様でした
瑠璃
(あ、そうだ)
瑠璃
(しのぶさんなら、相談できるかも…?)
瑠璃
(うーん…でもなぁ…)
しのぶ
(どうしたのかしら?)
しのぶ
…
しのぶ
困ったことがあったら、いつでも相談してくださいね(*´꒳`*)
瑠璃
?!(しのぶさん、心読めるの?!)
瑠璃
はい^ - ^
夜 蝶屋敷 屋根の上
瑠璃
(どうしよう…)
瑠璃
(少し時間頂戴って言ってから、)
瑠璃
(もう半日ぐらい経ってる…)
カナヲ
瑠璃?
瑠璃
カナヲ?
珍しいな
夜にここ来るなんて…
カナヲ
瑠璃、今日変だったから、
カナヲ
話したかったんだけど、
カナヲ
二人で話せる場所、なくて…
瑠璃
(えっ、カナヲまで気づいたの?)
瑠璃
(わたしって、そんな顔にでてた?)
瑠璃
(えぇーい!この際話しちゃえ!)
瑠璃
あのね、カナヲ…
カナヲ
?
瑠璃
あのね、えっと…
瑠璃
その、は…
カナヲ
(『は』?)
瑠璃
柱…
瑠璃
柱稽古で知り合った子がね、柱の推薦受けてて!でもその子迷ってて!相談に乗れるかなって、ちょっと心配してただけだから!!
カナヲ
………(・・)
瑠璃
(ああ!もう何で嘘ついた!バカっ!)
カナヲ
そうだったんだね…
瑠璃
(もういいや
この際、それで押し通せ!)
この際、それで押し通せ!)
瑠璃
うん…
瑠璃
わたし、どうすればいいかな
瑠璃
その子、すっごい迷ってて…
カナヲ
…できること
瑠璃
えっ?
カナヲ
できることを、すればいいんじゃない、かな…?
瑠璃
できる、こと…
カナヲ
…うん
カナヲ
瑠璃が、その子のために、できることを…
瑠璃
わたしができること…
カナヲ
…(//・ ・//💦)
瑠璃
(そうだよね)
わたしが、できることをすればいいんだ
今まで、なんで悩んでたんだろう
瑠璃
ありがとう、カナヲ
瑠璃
なんか、元気でたよ!
カナヲ
(*'▽'*)!
カナヲ
よかった(*´︶`*)
瑠璃
っていうか、もう寝た方がいいね
カナヲ
うん
瑠璃
おやすみ、カナヲ
カナヲ
おやすみ、瑠璃
そうだよね
わたし、自分のことしか考えてなかった
鬼殺隊という組織そのもので考えて、
柱が減っているのに、
なれるのになろうとしない
わたし、大バカだ
みんなのためにも、
わたしにできること…
明日、あまね様に言おう
柱になります
と
第十話 わたしにできること END