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リビングに敷かれた布団の上
麗央はまだ熱の残る頬をうっすら赤らめたまま、ようやく眠りについた
吐息は浅く、肩も小さく上下している
汗ばんだ前髪が額に貼りついて、心許なく緩んだ口元がどこか子どもみたいだった
零斗
朔矢
そのまま、しんとした時間
テレビの音も消えて、4人は静かに麗央を囲むように座っていた
だが――
零斗
零斗がぼそりと呟いた
零斗
朔矢がニヤ、と笑った
朔矢
朔矢
蓮は深くため息をつく
蓮
そう言いながらも、腕は組んだまま麗央の様子をじっと見つめている
龍牙は無言で、視線だけを麗央に落とす
そのまま、静かにしゃがみ込み、そっと麗央の布団の端をめくった
麗央のTシャツが少しめくれ、細い腰がのぞく
うっすら汗ばんだ肌に、零斗がためらいなく指を這わせた
零斗
指先が、鎖骨のくぼみをなぞる
朔矢は首筋に唇を寄せ、そっとキスを落とした
朔矢
零斗
朔矢
朔矢がにやりと笑う
朔矢
じゃれ合うような軽口が交わされる中、零斗の指が、麗央の胸元をゆっくりと撫でる
布越しに、ぐっと押してみると、寝返りのように少し身体が動く
けれど、目は覚まさない
麗央
寝言のように、小さな吐息が漏れた
その声に、全員の空気が一瞬、止まる
朔矢
朔矢が息を呑む
蓮
蓮が低く告げるが、トーンは鋭くはない
むしろその奥には、同じ欲の色が滲んでいる
零斗はふと、麗央の頬に口を近づける
それでも起きないのを確認して――そっと、耳元に囁いた
零斗
唇が耳に触れた瞬間、麗央がびくりと肩を震わせる
目を開けたかどうかは、誰も確かめようとしなかった
けれど次の瞬間、麗央の手が小さく、タオルケットをぎゅっと握る
寝たふりか、それとも――
ふとした指の動きで、麗央の睫毛がわずかに揺れた
麗央
眠っていたはずの麗央が、むくりと身体を起こす
目はとろんとしているけれど、うっすらと拗ねたような口元
麗央
ぽそりと文句をこぼしながら、むすっと口を尖らせる
ちょっとだけ、頬が膨れていて――明らかに“ぷく顔”
零斗
零斗が笑いをこらえながら、指先で軽くほっぺを突く
麗央
零斗
麗央
少し拗ねた声。でも眠気は残っていて、言葉の端々が甘い
零斗
麗央
即答だった
麗央はそのまま、もぞもぞと零斗の方へ身体を寄せていく
麗央
零斗
零斗は苦笑しながら、そっと麗央の身体を抱き寄せる
零斗
麗央
零斗
零斗が呆れたように笑いながら、髪を撫でると、麗央は目を細めてまたくすぐったそうに笑った
麗央
麗央はすっかり安心した顔で、零斗の胸元に頬をすり寄せる
零斗
麗央
零斗
麗央
零斗
零斗はしっかりと抱きしめ直し、静かに揺れるように身体をゆだねた
麗央はそのまま、ぽつりぽつりと甘えた声を漏らしながら―― もう一度、ぬくもりのなかに沈んでいった
麗央
零斗
麗央
うとうとと再び夢の世界へ戻っていく麗央の、ぷくっとした唇が、最後まで甘えたまま、眠りについた
──その様子を、リビングの反対側から見ていた残る3人はというと
龍牙
呆れ気味に言ったのは龍牙
咥えていた煙草を指先でくるくる回しながら、目線はぴたりとソファの2人に向いたまま
朔矢
朔矢がぼそっと呟くと、横で腕を組んでいた蓮が小さく肩をすくめた
蓮
朔矢
龍牙
3人とも、完全に観客モード
わずかに苛立ちと嫉妬をにじませつつも、目は自然と麗央の方に引き寄せられてしまう
龍牙
朔矢
蓮
朔矢
──零斗の腕の中、麗央は安心しきった顔で小さく寝息を立てている
それを見つめる3人の視線は、言葉と裏腹にどこか優しさを含んでいた
蓮
朔矢
龍牙
「「「…………」」」
静かに燃え上がる、3人の“次なる甘やかし計画”──
その視線の先、麗央はまだ気づかず、零斗にぴったりくっついて眠っていた
だいふく
だいふく
だいふく
コメント
14件

すべてが最強で最高♥
好きだす ん?主様の名前だいふくじゃん くそかわいいな食べちゃおっかな
おくれました😭 めっちゃ平和🕊