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すきです(このストーリーが)
ごめんなさい。大好きです 続き楽しみです!
好きです(唐突な告白)
君に、聞いてほしかった.
私の声を.
私の歌を.
だけどそれは、絶対に
叶わないことなんだね.
” あなたのことが大好きです ”
手話で繋がる私たちの
一生に一度の切ない恋物語.
【 恋心 】
佐藤 優花
雪の降る、寒い日.
私が帰りの支度をしていると
後ろの席から可愛い声がした.
佐藤 優花
三戸 まゆ
佐藤 優花は、私の親友.
保育園の時からの仲で
いわゆる幼馴染みってやつだ.
小学校、中学校と一緒で
高校も同じところに進学して
同じクラスになった.
優花との間には、何か
特別な縁があるんじゃないかな.
優花を待たせないように
急いでコートを着て
マフラーを首にまく.
三戸 まゆ
三戸 まゆ. 高校1年生.
特技は歌を歌うことで
中学校では合唱部に入っていた.
吹奏楽部で、クラリネット担当.
本当は合唱部に入りたかったけど
この高校には合唱部というものは
ないらしい.
でも、吹奏楽部は凄く楽しいから
入って良かったと思ってる.
ちなみに優花も吹奏楽部に入っていて
フルートをやっている.
佐藤 優花
優花が、腰まである綺麗な黒髪を
なびかせながら言う.
優花は本当に可愛らしくて
美人でもある.
二重でぱっちりとした大きな目が
印象的な、黒髪美人.
優花は私よりも少し身長が高くて
スタイルも良い.
だから、中学でも高校でも
すごくモテる.
優花は吹奏楽部の男子の中でも
人気なんだ.
吹奏楽部でクラリネットを
演奏するのは楽しいけど
やっぱり私は歌を歌うのが一番好き.
悲しいことがあったら、歌う.
そうすれば悲しみが少し和らぐから.
目をつぶって何も考えないで歌うと
気持ちがいい.
佐藤 優花
佐藤 優花
佐藤 優花
三戸 まゆ
三戸 まゆ
私、そんなにぼーっとしてたかな.
私は優花と一緒に楽器を持って
音楽室へと向かった.
三戸 まゆ
玄関の扉を開けて
震える声で言う.
さ、寒い………。
一月の中旬.
こんなに寒いもんだっけ………。
腕をさすりながら靴を脱いで
自分の部屋に向かおうとすると
ドタドタドタ、と
すごい足音が聞こえてきた.
三戸 健太
三戸 美香
三戸 美香
私の兄弟.
小学校5年生の弟、健太と
小学校1年生の美桜と美香.
健太はサッカーが上手くて
結構頭がいい.
美香はまさに音楽系で
ピアノとヴァイオリンをやっている.
美桜は生まれつき難聴で
かすかな音も聞こえない.
だから、私たち家族は
みんな手話で美桜と話す.
美桜が私に向かって
『おかえり』と手を動かす.
私もにっこり笑って
『ただいま』と返す.
このやりとりが
私たち三戸家にとって
宝物のようなものだった.
言葉がなくても人と繋がれる.
たとえそれが音にならなくても.
美桜みたいな人とでも
言葉が通じるって
いうことが嬉しくて.
だから私は、手話が好き.
美桜が、美香や健太
お母さんやお父さんと手話で
話しているのを見ると
なぜか心が温かくなる.
美桜が、たまに耳のことで
何か言われてたりすると
すごいショックだし
美桜がかわいそうになってくる.
でも、美桜はそんなことは
気にしない明るい性格なんだ.
三戸 健太
健太が間抜けな声で
ふと我に返る.
頭のいい健太でも
わかんないことがあるのかな.
お母さん
お母さん
お母さんがキッチンから
口を出してるけど
私はそれをさえぎった.
三戸 まゆ
三戸 まゆ
お母さんは呆れたような顔で
こっちを見ている.
お母さん
お母さん
次の日.
❤️きたら続き出します!!🙌 読んでくれて📖 ありがとです!!😳 ぜひ他のも 見てみてください!!✨ 近々質問コーナーをします!!