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コード・オブ・トリック1

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コード・オブ・トリック1

6 - 第5話「砂漠の遺跡と謎の宝箱(前編)」

2025年04月03日

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古川彩は、保育園児とは思えない程 落ち着いていた。

今日も元気に保育園を終えると いつものように工藤新一、毛利蘭、鈴木園子と 一緒に遊ぶ時間が待っている。

彼らは昔からの幼馴染で どんな冒険にも挑戦してきた。

だがこの日、 いつもと少し違う空気が漂っていた。

保育園から帰ると、彩の家のリビングに 見覚えのない人が立っていた。

その人は旅する考古学者の「白石薫」だった。

白石は何か秘密めいた雰囲気を纏い、 妙に緊張感を漂わせている。

白石薫

こんにちは、みんな。今日はちょっと
面白い話を持ってきたよ

と、白石が口を開いた。

園子

何かの冒険話?

園子が目を輝かせながら尋ねる。

白石薫

そうだね。君たちのような若者には
ちょっとした謎がぴったりだろうと思ってね

白石はにっこりと笑いながら 小さな箱を取り出した。

その箱は金属製で何の模様も 刻まれてない普通の箱だった。

しかし、その存在感は普通ではない。

すでに箱の中に隠された秘密を 知っているような顔つきの白石を見て

彩は直感的にこの箱に何か重要なことが 隠れていると感じた。

白石薫

この箱には鍵がないんだ

白石はそう言いながら その箱をテーブルの上に置いた。

新一

鍵がない…?

新一が目を細めた。

新一

それじゃ、どうやって開けるんだ?

白石薫

それが、この箱には秘密があるんだ

白石は箱の表面を軽く触れながら 続けて言った。

白石薫

実はこの箱、砂漠の遺跡で見つかったんだ。遺跡には古代の文明が遺した多くの秘密が眠っている。

白石薫

しかし、何世代にもわたって、誰一人としてこの箱を開けることが出来なかったんだ

じゃあ、この箱を開けられる方法があるってこと?

蘭が興奮気味に聞いた。 白石は頷いた。

白石薫

そう。実は箱を開ける方法は、この遺跡で発見されたもう一つの手掛かりにある。それが伝説の鍵のようなものだ。ただし、その鍵を見つけるには…

新一

その鍵はどこに?

新一が先を急ぐように尋ねた。 白石はため息をつき、目を細めながら言った。

白石薫

その鍵は伝説によると砂漠の深部に埋まっているんだ。しかし、そこに辿り着くためには幾多の試練を乗り越えなくてはならない

その瞬間、彩は自分の胸がドキドキするのを感じた。この謎を解けるのはもしかしたら自分たちだけなのではないかという予感がした。

園子

一緒に行こう!みんなで!

園子が元気よく提案した。

でも砂漠だよ?

蘭が少し心配そうに言った。

暑くて危険だし、どうやって行くの?

新一

それなら俺たちの力で行けるさ

新一がニヤリと笑ってみんなに自信をもって答えた。

新一

俺の推理力とみんなの力を合わせればきっと

白石薫

でも、最初に言った通り、試練があるんだ。全ての謎を解かなければ鍵は手に入らない

白石が言うと、場が一瞬静まり返った。

その後、家族も含めて、彩たちは決意を固め、白石の案内で砂漠の遺跡へ向かう準備を始めた。

家の両親も心配そうだったが、 彩の決意を見て何も言わず送り出してくれた。

数日後、砂漠の広がる荒野に足を踏み入れた一行。 白石が言うには砂漠の遺跡の場所は、 あらかじめ地図に記された位置から ずれた場所にあるという。

新一

それじゃ、早速行こう!

新一が前を向き、 みんなを引き連れて歩き出す。

遺跡に到着した彼らを待っていたのは、 巨大な石像と、入口に立ちふさがる一枚の壁だった。

白石薫

これが試練だ

白石は手を差し出して、 壁に触れた。

白石薫

謎を解かなければ先に進むことはできない

壁には、さまざまな古代の記号や絵が描かれていたが、どれも不明なものばかり。

新一

これは…

新一が近づいて、一つ一つの記号を見つめた。

新一

分かった。これらはかつて存在した王国の記録だ

白石薫

そうだね

白石が静かに頷いた。

白石薫

そして、この記録が次の手掛かりを教えてくれる。

いくつかの謎を解き、ついに壁が動き出すと 内部には古代の神殿のような空間が広がっていた。

その中心にはあの鍵のない宝箱が安置されていた。 箱の周りにはさらに難解な謎が待ち受けている。

果たして、この冒険の先に待っているものは 何なのか? 物語はまだ始まったばかりだった。

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