おばあちゃん
おや。なんだか忘れ物をしている気がするねぇ
これががおばあちゃんの口ぐせ
ひなの
大丈夫だよ!おばあちゃん
ひなの
今日は、同窓会でしょ!楽しんできてね!
おばあちゃん
はいはい。ひなのちゃんにお土産買ってくるね〜!
私は、おばあちゃんに杖を渡した
ひなの
どうぞ!
おばあちゃん
あーあーありがとうねぇ
ひなの
☺️
おばあちゃんは、なんでも褒めてくれちっとも上達しないピアノも…
私は、靴箱の上から毛糸の帽子を頭に乗せてあげた
ひなの
はい!オシャレの仕上げ
おばあちゃん
そうそうこの帽子を忘れちゃならないね!
私が、3年生の時に作ってあげた帽子だ
おばあちゃん
じゃあ行ってくるねえ!
ひなの
後で同窓会のこと教えてね!
おばあちゃん
はい。行ってきます、、
私は、後ろ姿を見るとほっとする
ひなの
まだ、気づいていない。大丈夫だ
お父さんは、お母さんと、離婚し家を出ていった。お母さんは、そのあと死んだ
だから私は、小さい頃からおばあちゃんに育てられていた。いつもおばあちゃんは、こう言う
おばあちゃん
ひなのちゃん、たまには、忘れ物をしてもいいのよ。楽しいことを、たくさん覚えていようね。
ひなの
あれから7年も経ったのか…
3時間後
おばあちゃん
ただいまー
ひなの
あっ!(*´ー`)ノおかえりなさ~ぃ☆彡
おばあちゃん
楽しかった!みんな元気だったよー
ひなの
うん!
おばあちゃん
ただね、不思議な事があったんだよ!
ひなの
ドキ☹️
おばあちゃん
久しぶりに、幼なじみのハルちゃんにあったんだけど
おばあちゃん
だけどハルちゃんは、確かもう…
ひなの
(ドキドキ)ねぇご飯が冷めちゃうよ。
おばあちゃん
でも、なんか大事なことを忘れている気がするんだよねぇ
ひなの
思い出さなくていいよ!おばあちゃんたまには、忘れ物をしてもいいって言っていたじゃない!
私は必死で祈った。どうか、どうかこのままわすれていてくれますように
ーおばあちゃんが去年の秋眠るように死んだことを
おばあちゃん
ああ!そうだったハルちゃんは、早くに死んだんだった!どうりでわかいとおもったよ
ひなの
っっ!
おばあちゃん
幼なじみは、みーんな死んでしまった。
おばあちゃん
おばちゃんも、歳をとった…もういくつになったかねー
ひなの
(ああ、もうダメ思い出しちゃうもう一緒に居られなくなっちゃう)
ひなのの目には、涙が浮かんだ
おばあちゃん
そう言えば、ひなのちゃんは、来月誕生日だね誕生日会をしないとね
ひなの
えっ
思わず顔を上げる
おばあちゃん
楽しいことは、みーんな覚えてるんだよ!
ひなの
………さすが私のおばあちゃんだね!
私は、笑い泣きした…