蜂楽
突発的に蜂楽から言われた言葉 はぐらかしてきたから、 本当に気になったんだろーな。
凪
後ろからぐでーとのし掛かられるが もう慣れた事なので気にしない
潔
千切
お嬢も参戦してきた。
ここは食堂で、 顔見知りも沢山いる 気になるのか、 チラチラと此方を伺っている者も たくさんいた。
潔
黒名
潔
雪宮
氷織
援護派が来たな この白色の眼帯は、 隠す様な事ではない。
ただ、
潔
蜂楽
黒名
潔
潔
千切
絵心さんは 俺に結構甘いと思う。 なんやかんやで コレ着けてる事許してくれたし 相談にも乗ってくれるし
潔
はらり、 と左目に着けていた眼帯を外す
その姿を見ていた全員が、 息を呑む
ナニかが、 潔世一の目で泳いでいた
一拍置いてから 絞り出したかのように、 全員の思いを代表して凪が呟く
凪
潔の眼の中に
金魚がいた。
正確には、 泳いでいた。 の方が正しいだろう。
雪宮
潔
氷織
凪
潔
凪
ライムグリーン色の金魚が 潔の左眼で自由に泳いでいた。 まるで潔の眼の中が 自分の水槽だ とでも言うかのように。
氷織が言ったように、 潔の眼の中の水草が ゆらゆらと揺れている。 魚の口からも コポコポと気泡が出ている
潔の眼には 薄い水色の膜が張っており、 本当に水槽の様になっている。
蜂楽
潔
千切
黒名
氷織
潔
凛
潔
千切
潔
玲王
潔
潔
そう言い、 懐かしい思い出たちを語った。
その日は夏の真夏日で 熱中症に気をつけて、 ってお母さんに何回も言われてた
じりじりした暑さの中、 近くにある河川敷で 一匹の金魚を見つけたんだ
その金魚は色も形も普通。 ただの赤色の魚。 ライムグリーンとかじゃない。
そんな魚が、 河川敷で干からびてた
そん時の俺 可哀想 だとも思ったのか
偶然持ってたバケツに水入れて その金魚を入れた。 当然だけど何も反応なくて
もう死んでたから 意味なかったのにな。
んで、 その日の夜は夢見たんだ。
金魚に左眼抉られて 眼を食べられちゃう夢
不思議と 痛みはなかったんだよ。 何故かあぁ、って 悟った様な、 納得した様な感じだった。
疑問には 思わなかった
で。朝起きたら 赤色の金魚が 俺の左眼に住み着いてた
その金魚が用意した のかは知らないけど、 水草も生えてた。
俺の眼が 水槽になった気分だった。
気持ち悪かった。 眼に直接触ってみても ポチャ、って音が鳴るだけで 触れられなかった。
左目は 金魚が住み着いて以来は 瞬き出来なくなったんだ。
そこから過ごしてくうちに だんだん金魚が ライムグリーンになっていった。
完全にこの色になったのは 中学2年生くらいかな。
みんな、 黙って話を聞いた。
誰も口を開かない。 開けられない。
潔
潔
潔
潔
潔
潔
蜂楽
潔
千切
潔
千切
凪
玲王
潔
雪宮
潔
氷織
潔
雪宮
潔
雪宮
潔
潔
パンッ!と手を叩いて 無理矢理話を終わらせる。 もう一度白い眼帯を着け直し、 な?と笑う。
潔
雪宮
氷織
黒名
蜂楽
潔
蜂楽
蜂楽
・・・
乙夜
蜂楽
千切
凪
玲王
千切
玲王
潔
潔
潔
どろどろに溶けた 左眼と ぐちゃぐちゃになった 金魚
潔世一の眼の中を 遊泳していた。
"濁ってる"
死んでるじゃなくて?
よっちゃん
バケツに手を突っ込んでいる よっちゃん
よっちゃん
よっちゃん
よっちゃん
よっちゃん
よっちゃん
よっちゃん
そう言ってバケツから手を抜き 見せたのは、 真っ黒い、濁った魚の眼。
よっちゃん
よっちゃん
よっちゃん
よっちゃん
よっちゃん
潔世一 ナニかが死ぬ、 と言う事が唯一理解が出来ない
カァイイよっちゃん、 死を認めたくないよっちゃん。 金魚ってどんな味すんだろ→よっちゃん頭おかしくさせてぇな→死んだ魚の目してる子可愛いよな→よっちゃんの目ん玉に金魚いれてあげよ♡ っていう頭おかしい思考回路なんです
続きは金魚さんに喰べられました
コメント
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みんなはよいピが言ってる矛盾に気づいたかな?探してみてね☆ (ヒント:タヒの認識)