腹黒王子。？

そのあと、

何回も何回も、

病院に通い続けた。

それでも、

……すずは目を覚まさなかった。

学校

病院

タッタッ

ｶﾞﾗｯ

お母さんから渡されたのは、

一冊の本と、

遺書。

日記

20○○年○月○日

あんまり、暗いことを書くつもりはないけど、

この日記に、

私の毎日を書いていきます。

これは、

私が死んだ後、

読んでください。

20○○年○月○日

今日は、生意気な男にあった。

この俺が告白してやってんだぞ。

って。

何処の俺が分からないけど、

学校のモテ男の裏を知った。

20○○年○月○日

今日は最悪だ。

昨日のモテ男に知らない教室に連れてこられて、

一緒にご飯を食べようと言われた。

その挙げ句、

友達の事をバカにされた。

あの男。何様なの？

でも、少し言い過ぎた。

明日、謝っておこう。

20○○年○月○日

今日は、あの男に謝ろうと思った。

でも、タイミングがなくて。

帰ろうとしたら、

手紙が入ってた。

ごめん。って。

道枝駿佑？は不器用だ。

いいや、不器用な優しさかもしれない。

20○○年○月○日

最近は日記が書けていなかった。

今日は、学園祭で、

また、あの男？に会った。

あの男、

さらっとすごい事言ってて、

……変な気持ちになった。

家に帰ったら、

大吾くん？が居た。

私は昔、

衝撃発言をしていたようです(笑)

20○○年○月○日

今日は、

悪い日だった。

多分、

俺がノートを渡しに行ったときの日……？

20○○年○月○日

なんだろう。

この気持ち、

好き、とかよくわかんないし、

でも、

頭ポンポンとか……

あー、

なに考えてんだ。

……あと、

病院に行くときに、

大吾くんが……

●●してきた。

そこは黒く塗りつぶされていて、

……なんなんだろ？

20○○年○月○日

……今日は、

良くて、悪い日だった。

でも、

キス、されて、

嫌じゃなかった。

なんで逃げたんだろ、

……

この日は、

俺が告白した、日？

20○○年○月○日

友達にも、相談できないし、

……どんどん好きになってくし、

20○○年○月○日

寿命が3ヶ月から2ヶ月に縮まった。

この日から、

すずの調子がおかしかった、

……気づけなかったんだ、

20○○年○月○日

話すの忘れてた。

1年前、寿命が……

って言われたとき、

正直、

頭真っ白になったし、

なんか私、悪い事した？って。

どうすれば分からなかった。

20○○年○月○日

親と喧嘩した。

生きれる可能性を信じてくれた親だったけど、

今の私はそんなの受け入れられないよ。

20○○年○月○日

今日は、辛かった、

色んな意味で。

まず、体がだるかった、

……

告白の返事、だって。

……好きだよ？

でも、

お互い辛いだけだよ。

……

恋なんて、しなきゃ良かった。

……そう言う事、だったの？

20○○年○月○日

学校で倒れて、

病院に行った。

いつ死んでも

おかしくない。

だって。

私は、

いつ死ぬの？

……怖いよ、

誰か、誰か、

助けてよ、

助けられなかった、

最低だ。

20○○年○月○日

今日は、

好きな人の前で泣いた。

辛いんだよ。

いつか、

いつか、

あいつも辛くなるのに、

……

でも、

LINE、まだ送信してない、

そして、LINEのアプリを開き、

俺とのトークを開いた。

……

……え

そこには、

文字を打つ場所に、

「好きだよ。」

って、

……

そして、日記は、

そこで終了した。

渡されたのは、

遺書。

家族へ

これを読んでるって事は、

もう、私は死んだんだね、

寿命があと少しって聞いたとき、

頭真っ白になって、

いっぱい泣いたし、

イライラして、

八つ当たりとかしちゃってごめん。

でも、かげでいつも支えてくれて、

こんな私を生んでくれてありがとう。

そして、

さようなら

すずより。

あやかへ

あやか～！！

元気？

って、

こんなテンションで話す事じゃないか。(笑)

私達が出会ったのは、

小学生の頃だったよね。

虐められてた私を助けてくれたのは、

今読んでる、

あやか。

あやかだよ？(笑)

あやかが居なければ

今の私は居ないしね(笑)

たまに冷たかったりしてごめん。

でも、それが、

私なりの愛情表現なんだ。

あ、

私の変化に気付けなかった

って、

自分を責めるのはやめてね？(笑)

全部言わなかった、

私が悪いの。

天国で見守ってるから！

大好き！！

またどこかで会おうね。

すずより。

道枝駿佑へ

……

久しぶり？かな？

特にあんたに話すことはない。

って、昔の私は言ってたはず(笑)

今は違うけどね？

最初は、

腹黒くて、

大っ嫌いだったよ？(笑)

友達の事もバカにされたし。

あ、私がにバカにされたって

勝手に勘違いしてたかもしれないね(笑)

私の友達のあやかは、

虐められてた私を、

助けてくれたの。

だからちょっと、

感情的になっちゃった。

ごめんね。

出会って何日かたった頃、

ノート貸してくれたよね？

そのノート、

最初のページは綺麗だったのに、

ペラペラページめくったら、

汚い字がめっちゃあったよね？(笑)

もしかして、

私の為に綺麗に書いてくれたのかな？

違うか？(笑)

違ったらめっちゃ恥ずかしい(笑)

分かんないけど、

あのときは

ありがとう。

あと、あんたが一番気になってること。

一緒に帰ったとき、

「好きだけど付き合えない」

って言ったよね。

その理由、

もう、分かるかな？

あ、

おバカさんだから分かんないかな？(笑)

ごめんごめん(笑)

理由はね、

もし、あのとき

付き合ったとしても、

私は病気ですぐ死んじゃうし、

病気の事も言ってなかったし、

絶対、

傷つけるって思ったんだ。

なんにも言われないで、

死んでいく方が、

よっぽど、

よっぽど、

……傷つくよ、

あ、あれは、

私なりの優しさだよ？

でもね、

私、

「傷つける」

って言葉に

頼ってたかもしれないな。

傷付けるから、

本当の事が言えなかった。

って。

良く考えると、

ただ単に

皆が離れていっちゃうのが嫌で、

自分が弱かっただけなんだ。

ごめんね。

全部、全部全部

私が弱かったんだね。

ずっと好きだった。

大好きだよ！！！

駿佑！！！

すずより。

俺は壊れた。

小さい、

小さい、小さい、

子供のように、

暴れて、

泣き叫んだ。

3年後

ﾋﾟﾝﾎﾞｰﾝ

……

どうだったでしょうか、

少し終り方がおかしかったきもしますが……

感動してくれましたか？

長くなってごめんなさい、

このお話はこれで終わり！

じゃなくて、

すずが生きてたらversionやりますよ～

お楽しみに！！