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貴方がくれた日常

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貴方がくれた日常

3 - 第2話 聞かなければならない事

♥

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2024年05月21日

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これはシリーズ物です 前作を読んでいない方は視聴を控えることを推奨致します

実在の人物、団体とは一切の関係がございません

注意事項は導入を読んで頂けますと幸いです

それでは本編へとどうぞ

明るい青年

怪我とか、ありませんか?

リアム

……あぁ、すまなかった

リアム

俺は大丈夫だ
君の方こそ怪我はないか?

…取り繕うのに精一杯だった 初対面であるはずの彼に 何故こんな想いを抱かなくてはならないのか

正直、自分でも動揺している

何故、彼を見ているだけでこんなにも…

リアム

リアム

俺は…

何かを忘れている?

リアム

君と、会った事があっただろうか?

背丈の低い青年

それは…

明るい青年

気の所為だと思います。

背丈の低い青年

…ッ

明るい青年

先程は本当にすみませんでした!
そろそろ、俺達行きますね

筋肉質な青年

リアム

迷惑を、かけたな

何故君達はそんな顔で俺を見つめるんだ

喉に骨が引っかかっている様な違和感を

俺は

見過ごしてはならないと思った

明るい青年

じゃあ、僕達はこれで…

リアム

待ってくれ

青年達

リアム

いや、すまない…
止めるのも良くないとは思うんだが…

リアム

君達の、名前を聞かせてはくれないだろうか?

初対面の、しかもただぶつかっただけの関係性で名前を聞くなんてどうかしてる そう思っても、そうしなければならない そんな気がした

明るい青年

俺達の名前を聞いた所で意味なんか…

背丈の低い青年

ボクは、しにがみって言います!

明るい青年

おい…しにがみ…!

筋肉質な青年

自分はトラゾーって言います。

白髪の青年

俺は黒猫のノアです
クロノアとでも呼んでください

何処か、馴染みのある名前に 和んでいる自分がいた

筋肉質な青年

次はお前じゃないのか、ぺいんと

明るい青年

何処か悔しそうな そんな表情を浮かべる青年は

明るい青年

僕は…『ぺいんと』って言います

『ぺいんと』と名乗った

ぺいんと

さっきは…すみません
当たりがキツイ事を…

リアム

いや…俺の方こそ…
急にそんな事を聞いたら
そんな反応もしてしまうだろう
気にしないでくれ

相応の反応だ 大して関わった事の無い ましてや今日が初対面の俺に 名前なんて問われても困惑するに決まっている

リアム

所で、その黒猫は…

黒猫

ニャーン

クロノア

うおっ

クロノア君の腕から飛び降りたその黒猫は 俺の足元に寄り、身体を擦り付けて来た

黒猫

にゃー

クロノア

ノアが俺達以外に懐くなんて珍しい事もあるんだな…

ぺいんと

他人の前で鳴くことすら珍しいのに…

リアム

…俺はどうやら、君に気に入って貰えたみたいだな

ノアはそれに同意するように ミャ と小さく鳴いた

トラゾー

リアムさん、ここで話すのも何ですし
先程の謝罪の意味も込めて
お茶でもしませんか?

ぺいんと

トラゾー!

ぺいんとと名乗った青年は怒りの表情を浮かべていた 心の底からでは無い、苛立ちに近い怒りだった

リアム

…これから出勤なんだ。
だから、少ししか時間は取れない。
それでも良ければ。

俺は怒りを覚えているぺいんとさんを横目に その誘いに乗った

しにがみ

決まり、ですね!

ぺいんと

不服そうな表情を浮かべるぺいんとさんを見ると 思わず表情が緩んでしまいそうだった

貴方がくれた日常

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