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ユータ

死んだら魂はどこに行くんだろう?

モミ

消えてなくなります

モミ

煙が一瞬で霧散するのと同じようなものではないでしょうか

モミ

想像ですけれど

ユータ

天国には行かないの?

モミ

死者は天国には行きません

ユータ

どうして?

ユータ

天国は存在しない?

モミ

存在します

モミ

ただし、生きている人間の想像の中にだけ存在します

モミ

死んだらそこに行けると想像する場所です

ユータ

実際行けるわけじゃないんだ

モミ

そうですね

モミ

想像して安心するための概念ですから

ユータ

死ぬのが怖いから?

モミ

一般的にはそうですね

ユータ

なんだ

モミ

天国にいけると思っていましたか?

ユータ

そういうわけではないけれど、ちょっと残念かな

ユータ

地獄もない?

モミ

同じことですね

ユータ

そうか

ユータ

死んだらそれまでか

モミ

そうですね

ユータ

どうして、こんなにも天国という概念が浸透しているんだろう

モミ

虚構なのに?

ユータ

そう

モミ

それはあまりにも素敵な作り話だからです

ユータ

死んだら天国に行けるというのが?

モミ

そう

モミ

あまりにも良くできた作り話は本当になってしまうのです

モミ

少なくともそれを信じている人にとっては

ユータ

そう言われるとちょっと怖いね

モミ

死に怯えるよりはマシなのでしょう

ユータ

嘘を信じて幸せなのと真実を知って不幸せなのはどちらがいいんだろう?

モミ

比較できませんね

モミ

ですが、知ってしまえばもう戻れません

モミ

知とは不可逆的なもの

ユータ

じゃあ作り話は真実を隠すためのクッションみたいなものだ

モミ

そうかもしれません

モミ

あるいは、よく見せるためのストーリー

千紫万紅 The Purple & Carmine 1 暁紅

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