ガラガラガラガラ
凛
…
一番乗りで教室に来たのは 久しぶりだった
tnにあのことがバレた日以来だ
今この部屋には自分しかいない
普段狭く感じる教室も
広く思える
窓から外の景色を見る
普段気恥ずかしくて出来なかった
でも今は自分しかいない
空がきれいだ
?¿?¿?¿?¿
俺ここから飛びたい
?¿?¿?¿?¿
凛はそう思わへん?
凛
ッ
そうだ
自分が
shaちゃんを、
?¿?¿?¿?¿
俺も好きやで凛
凛
ァゥ
2人を
殺したんだ
不意に 膝から崩れ落ちるのが分かった
自分がこうも平然としてて いいのだろうか
そのまま重い頭を下に向ける
制服の裾を握って引っ張る
そんなことしても
目頭は熱くなっていく
その行動に意味は無い
自分の手と手が触れる
いつもは何も思わないのに
今はなんだかとても冷たかった
目頭は熱いのに
体は冷たくて
不思議だった
?¿?¿?¿?¿
許さへんからな
ノイズの音はいつもより 低い音だった
凛
ただ、……
凛
居場所が欲しかった……
凛
だけなのに……
凛
それなのに……
ガラガラガラ
syp
はよっす
凛
……
泣いてちゃダメだ……
平然を装って席へ座ろうとする
その足がふらついていることを 自覚しながら
syp
大丈夫っすか?
凛
ぁ、……ぅ
凛
…めて………て
syp
?
凛
許して……
syp
shaさんとtnさんのことっすか?
声が出なくて 頭を縦に振る
syp
他の人がどう思ってるかは知らないっすけど
syp
人はいつか死にますしいつかは別れが来ます
syp
それが少し早かっただけっすよ
凛
でもッ
凛
許さないって言われてるような気がして……
syp
そんなことないっすよ
syp
気がするだけじゃないっすか
syp
2人とも凛さんが好きやったから近づいたんですよ
凛
sypは自分の味方してくれる?
syp
もちろんっすよ
すきがあればこうやってまた
人と一緒になりたがる
でもそんなもの ぶち壊してくれるほど
sypは優しく思えた
凛
本当に?
凛
嘘ついてない?
syp
裏切ったら殺してもいいっすよ
凛
ほんとに殺すよ?
syp
凛さんなら構わないっすよ
凛
sypは優しいね
syp
……
syp
優しく見えてるだけで本当は優しくないっすよ
凛
そんなの別にどうでもいい
凛
これは自分の気持ち
syp
凛だからっすよ…
凛
やっぱりsypは優しい
ガラガラガラ
zm
あ、
zm
チッ
凛
……
syp
別の場所行きません?
凛
……
凛
うん
?¿?¿?¿?¿
許さない
凛
……
何故だろう
心にどこか穴が空いているような
なにかが足りない
そんな気がする
さっきまで綺麗だと思ってた空が
綺麗だと思えなかったのは
何故だろう
凛
……
syp
……
この静寂は
日光が肌を焼き尽くすような
ジリジリと誰かが音を立てても 隠しきれないような
真夏の1日が来たことを 知らせていた