蒔白
僕が1200年前に石化から戻ったって言ったら
蒔白
信じる?
皆
!
千空
どういうことだ
蒔白
うーん
蒔白
うまく説明出来ないんだけど
蒔白
僕が起きたのは1200年前の冬頃だったんだよねぇ
千空
それは……
蒔白
全く運が悪いよねぇ
蒔白
10年たった頃見た目が変わらないことに違和感を感じたんだ
蒔白
でも
蒔白
20年経っても50年経っても100年経っても変わらなかった
蒔白
強いて言うなら髪が伸びるくらい
蒔白
長寿なのか不老なのか分からないけど
蒔白
少なくとも多分不老でも不死身じゃない
羽京
なぜそれが分かるんだい?
蒔白
本能的なもの?
蒔白
かな
蒔白
まぁ死ぬようなことになったことないけど
蒔白
2500年だけでもだいぶ変わっていたよ
蒔白
建物はほとんど残ってない
蒔白
強いて言うなら学校とか病院かな
蒔白
コンクリートとかで立てられる建物
蒔白
寒さはその中で凌いだ
蒔白
春頃にじっとしているのはなんだから旅に出た
蒔白
その時に見つけたのがここ
千空
石神村か
蒔白
そう
蒔白
たまたま流星群の季節でね
蒔白
あの村人と一緒に見たんだ
蒔白
何故か僕のことを信頼していて
蒔白
また流星群を見ようって約束して
蒔白
また旅に出た
蒔白
君らが言った日本の裏側に行って
蒔白
石化鉱石のことを調べて
蒔白
作って
蒔白
改造した
蒔白
僕が持っているのがそれ
蒔白
作り終わってからは魔法を生み出したり
蒔白
ダラダラ過ごしてたよ
蒔白
気まぐれで作った電波塔と携帯で君たちと連絡が取れた
蒔白
それで今に至るよ
蒔白
もう話すことは無い
龍水
そうか
蒔白
もう行っていい?
龍水
構わん
蒔白
そ
部屋から蒔白が出ていく
羽京
まさか1200年前に石化から戻っていたなんて
千空
予想外すぎる
千空
細胞変化か?
龍水
どうだろうな
龍水
本人もわかっていないようだ
千空
少なくとも石化鉱石の可能性が広がった
羽京
そう捉えていいと思うよ
杠
千空くん
杠
頼まれてたものができたよ!
千空
あぁ
千空
とりあえず見に行くか
羽京
うん
龍水
わかった
地球儀です
千空
これは
千空
こりすぎだろてめぇら
杠
模型ずくりもちょっとハマってきたァ!
ゲン
手芸とか石像パズルとか根本的に地道なの好きなのね杠ちゃん
龍水
いや重要だぞ目的を可視化させみなの意識をひとつにするためにな!
ガヤガヤ
蒔白
こりゃすごいなぁ
蒔白
さすが杠だぁ
千空
これから人バンバン起こしていくぞ!
ゲン
でもそれって犯罪を起こす人とかも出てくるんじゃない?
司
多分だけどそんなことは起きないよ
モブ
でも
司
大丈夫
モブ
あぁ
モブ
なんか大丈夫な気がしてきた
南
つかさん海外でも超有名だから
蒔白
海外?
蒔白
そういえば次の行先は?
千空
あぁ
千空
復活液を作るには
千空
アルコールが大量に必要だ
千空
コーンからも酒が作れるんだが
千空
アメリカに量産できる品種があるんだ
千空
それを取りに行く!
蒔白
(アメリカか)
蒔白
だから早く出発するんだ
蒔白
枯れちゃうから
千空
あぁ
千空
さっさと荷物船に積むぞ
皆
はーい
蒔白
はぁ
蒔白
疲れてきた
蒔白
サボりだーい
羽京
蒔白!
蒔白
?
蒔白
帽子く〜ん
蒔白
何か用もしかして持ってくれるの?
羽京
いや
羽京
そうじゃなくて
羽京
いいのかい?
蒔白
何が
羽京
流星群明日の予定だろ?
蒔白
そうだね
羽京
このままじゃ見れないよ
蒔白
……
蒔白
うん
蒔白
見れない
蒔白
でもいいよ
蒔白
急がないとだし
羽京
千空に頼んでみようか?
蒔白
いいよぉ頼まなくて
羽京
でも
蒔白
そもそも僕は彼女は死んでると思ってたんだ
蒔白
それなのに約束を果たす資格なんてないよ
羽京
いや
羽京
それでも流星群を見るんだ
羽京
頼んでみるよ!
蒔白
え
蒔白
あっちょっと!
羽京
千空!
千空
あ?
千空
羽京か
千空
なんだ?
羽京
出発は明後日にしてくれないかな?
千空
あぁ
千空
流星群のことか?
羽京
うん
千空
構わねぇが
千空
なんであいつに執着してる?
羽京
別に執着しているつもりは無いけど
羽京
少なくとも彼女にとっては数少ない友人との約束だよ
羽京
後悔して欲しくない
千空
そうか
千空
わかった
次の日夜
老人
そろそろですねぇ
蒔白
うん
蒔白
今日は満月だしとても綺麗に見えるだろうね
老人
えぇ
老人
始まったわよ
蒔白
うん
次々に流れる星と共に人々の声が聞こえてくる
皆
綺麗だ
皆
現代でも見た事ないぞ!
コハク
目に焼き付けないとな!
蒔白
そういえば彼との関係は?
老人
旦那のことですか?
蒔白
そうそう
老人
数年前にあの流れ星になってしまいました
蒔白
!
老人
蒔白さん
老人
私たちが出会った時のこと覚えてる?
蒔白
覚えてるよ
老人
景色も
老人
声も
老人
全て?
蒔白
バカにしないでよ
蒔白
そんなに記憶力悪くな
老人
私は覚えてません
蒔白
え
老人
旦那の声も
老人
顔も
老人
瞳も
老人
なにも
蒔白
……
蒔白
それなのに僕の約束は覚えて
老人
えぇ
老人
命の恩人ですもの
老人
蒔白さんは旅をなさっているんでしょ
老人
また暴れている動物を倒すために
老人
ここによってくださったのでしょ?
老人
また村が平和になるのねぇ
蒔白
動物はもう
蒔白
いや
蒔白
そうだね
蒔白
平和の時代がやってくる
蒔白
きっと
老人
人生の最後に会えてよかったわ
老人
次会うときはきっと私もあの流星群となってあなたの事を見に来るかもしれないわね
蒔白
……
蒔白
うん
蒔白
それじゃ50年後になるよ
蒔白
だから
蒔白
もっと早く会いに来るよ
老人
嬉しいこと言ってくれるわねぇ
蒔白
そうかなぁ?
羽京
……
ゲン
羽京ちゃん?
ゲン
どうかした?
羽京
いやなにも
ゲン
そう?
老人
蒔白さん
老人
体には気おつけて
老人
ご飯を食べるのよ
蒔白
わかってるよ!
千空
孫じゃねぇか
蒔白
違う!
千空
お前船に乗れ!
老人
行ってらっしゃい
老人
さようなら
蒔白
うん
蒔白
じゃあね
蒔白
ねぇ
蒔白
司ってなんの人?
ゲン
え!
ゲン
知らないの?
ゲン
テレビにめちゃくちゃ出てるのに!
蒔白
実験ばかりテレビ見なくて
ゲン
霊長類最強と言われた男なのに
蒔白
それじゃあ
蒔白
司は強いの?
司
そのつもりではあるよ
蒔白
ふーん
蒔白
じゃあ
蒔白
僕よりは?
司
戦ったことがないから分からないけど
司
君とは戦いたくは無いかな
皆
!
蒔白
ふーん
蒔白
ナハッ
蒔白
面白い回答をするね!
蒔白
あ!用事思い出したそれじゃまた話そ~
バタンッ
ゲン
行っちゃった
千空
どういうことだ?
司
体格差とかだけで見ると
司
僕の方が強いかもしれなないけど
司
いつも笑顔で何を考えているか分からない
司
それなのに相手はこちらのことを隅々と把握しているような感覚があったんだ
司
普通の人間の精神状態だとは思えない
司
それだけだよ
ゲン
ひぃ
ゲン
蒔白ちゃんってやっぱ色んな意味ですごい人なんだねぇ千空ちゃん
千空
あぁ
龍水
ハッハー!
龍水
強力な戦闘要員が増えたと考えればいいだけの話だ!
蒔白
……
蒔白
!
蒔白
ねぇ
羽京
?
蒔白
どうして僕の話遮ってでも流星群を見てって言ったの?
羽京
それは
羽京
君が後悔してしまうと思ったからだよ
蒔白
フーン
羽京
それに
蒔白
ありがと
蒔白
羽京
羽京
!
羽京
え?
羽京
今、名前!
羽京
あ、ありがとう!
蒔白
何に感謝してるのぉ?
羽京
名前のことだよ
羽京
初めて君に名前で呼ばれたから
蒔白
はぁ
蒔白
友達の名前を呼ぶのは普通のことでしょ
羽京
それでも
羽京
嬉しいんだ
蒔白
むふーん
蒔白
どういたしまして!
主
どうでしたか?
主
過去1長かったと思います多分
主
私はアニメ勢なので
主
アニメでアメリカの話がくれば続き書きます
主
本誌買ったらもしかしたら続きもっと早く書くかも?
主
なのでコレが今の最終回?
主
になります
主
こんなに長くなるとは
主
色んな方に見てもらえてとても嬉しかったです
主
続編みたいなのを書くかもしれないし書かないかもしれないです
主
気分次第ですね
主
このシリーズとは別でやると思います
主
日常みたいなシリーズで別ので書きます多分
主
最後までお付き合い頂きそしていいねフォローしてくださった方々ありがとうこざいます誤字脱字が酷かったのに続きがみたいコメントも嬉しかったです
主
描写のイラストも時間があったら描きたいなと思っています
主
しれっと追加されてるかも
主
それでは
主
またね〜