コメント
46件
続きがみたいです!
続き見たいです!
続き見たいです
__コンコン。
静寂だった部屋に驚くほど響いたドアのノック音に、 思わず体がビクッと勢いよく反応する。
…びっくりした…。
うるさくしすぎちゃったかな?
……。
V
JUNGKOOK
ドアを開けずにそういう君。
もう、 顔も見たくないのだろうか。
なんて、 そんなことないとは思うけど…、 もしかしたら…、 なんてそんなネガティブな方をいくつも考えてしまう。
…っ。
V
自分なりにわざと冷たく返事を返す。
するとジョングガはいきなりドアを開けてきて、 廊下の電気が薄暗い僕の部屋に光差し込んできた。
暗い場所にいたせいか、 その光、電気をみたから思いっきり目がチカチカして、 上手くジョングガを見ることができない。
V
眩し…。
まだその光に目がなれないまま、 僕はジョングガに問う。
V
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
そんなこと 言われなくたって行くよ。
それよりなに? 「なんでもないです」って。
…なんでもないですって…、 そんなわけなけないでしょ?
なんでもないんだったら…、 どうしてそんな顔を酷く歪ませて俯いてるの?
何か僕に言いたいことでもあるんでしょ? 気を使わずになんでも言ってくれていいのに。
V
V
ただ、 ちょっとそう言って相手の反応を見たかっただけに、 言った言葉。
「帰らない」 僕はそう言ったけど、 きっと今日、 ジミナと話した後行くあてもないしすぐに帰ってくるだろう。
すると、 ジョングガは今にも泣きそうな、 いや、 もう泣いてしまっている声で…。
JUNGKOOK
__っ…。
まさかそんなことを言われるだなんて思ってなかった僕は、 思わず酷く動揺した。
酷く動揺して上半身は固まってしまっているのに、 立ち止まろうとしない僕の足。
…別に立ち止まらなくていいんだけど…。
むしろ止まらないでほしい。
V
そしてあんなジョングガを僕は無視して、 やっと玄関まで来た。
玄関までくるのにすごい時間がかかった気がする。
なんでだろう…。
って、 早くジミナの所に行ってあげなきゃ…。
あまりジミナを待たせちゃ行けない、 そう思った僕は急いでサンダルを履いて玄関に手を伸ばす。
JUNGKOOK
突如僕へと投げられた言葉。
うれしい…。
でも…
そう言ってくれてうれしい…、 って思ったけどよくよく考えてみたら、 嬉しい、なんて感情は消えて、 怒りが込み上げてきた。
だって、 ジョングガは浮気したんだよ?
ジョングガは浮気して…、 あいなさんにベッタリで…。
用事だって言いながらあいなさんの家に泊まって、 1日帰ってこなかったこともたくさんあったよね。
あれとこれは違うかもしれないけど…。
ジョングガはあいなさんの所に数えきれないくらい行ってるのに、 僕はダメなの?
…ジョングガは自分勝手じゃない?
僕だって自分勝手だから、 あれこれは言えないけど…。
ジョングガがしたこと、 僕はしちゃいけないの?
もう…、 いい。
考えないようにしよう、 もう上手く頭の整理もできないし。
こんなんじゃ、 僕がもっとおかしくなっちゃうよ…。
V
それだけ言い残して、 玄関を開けた。
__ガチャッ。
JUNGKOOK
V
V
…ごめんね、 ジョングガ。
ジョングガはまだ僕に縛られてるんだね。
完全にジョングガが解放される方法は、 僕がジョングガの前から消えること。
もう、 解放してあげなきゃ可哀想だよね…。
解放してないと…。
じゃあ、 もう…
もう本当に帰らなくていいか…。
もうめんどくさいし、 もうなんでもいいや、 帰らなかったらもう解放してあげられるしね。
___________
______
__
JIMIN
ただいま時刻は9時29分。
今、 僕とジミナで涙が枯れるほどさっきからずっと泣いている。
V
鼻声でそう言う僕。
僕が鼻声になるなんて珍しいからなのか、 そんな僕をみてジミナは急に笑い始めた。
JIMIN
JIMIN
そういうジミナだって鼻声じゃん…。