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疲れた時に来る場所

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疲れた時に来る場所

1 - 疲れた時に来る場所

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2019年08月19日

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疲れた…。

モデルがこんなにも精神的負担が強いなんて……。

私は中学生でモデルをやってます。

きっかけは、たまたま街中で話しかけられたことが理由です。

レクトさんのためになるなら、私は喜んでやろうと思って……。

挑戦したのに……。

だ、だめだ……。

く、苦しい………。

瀬野 すみれ

はぁ……………ふぅ……。

私はベットの上で横になり、力を抜いて、目をつむる。

すると、段々奥深い何かに取りつかれる。

………………。

瀬野 すみれ

苦しく、ない…?

気づくと、私は狭い部屋のベットの上にいた。古いのに、暖かくて気持ちいい。

癒されるなぁ……。

特に不安を感じることも無く、私はその狭い部屋から出た。

すると、壁に矢印が書いてあり、その通りに進んでいくことにした。

すると、あの狭い部屋からは想像できないほどの別の大きな部屋につき、そこにはナースらしき人が資料を見ていた。

瀬野 すみれ

あ、あの……。

私が呼びかけると、ナースはゆっくり資料を置き、私の方を見た。

ナース

お待ちしていました。

瀬野 すみれ

え……?

ナース

こちらへどうぞ。

私が同様していると、ナースは4本の指でナースの目の前にある椅子を指さした。

瀬野 すみれ

は、はい…。

ナースとは会ったこともないのに、何故か私は安心感があった。

イスに座ると、ナースはテーブルに置いた資料らしき物をしばらく見ていた。

悪いとは思っても、その紙が気になってしまった私は、少し緊張しながらそこに目だけをやった。

すると、そこには私の写真が貼られており、、お仕事の事や、性格などが書かれていた。

瀬野 すみれ

……………。

ここ、大丈夫かな…?

ナース

大丈夫ですよ。

瀬野 すみれ

!?

ナース

安心してください。

瀬野 すみれ

はい…。

ナース

瀬野 すみれさんで?

瀬野 すみれ

はい…。

ナース

過度のストレスが原因で精神的負担がかかってますね。

ナース

……こちらへ。

瀬野 すみれ

はい………。

ああ……。今から癒される何かをされるんだ…。

そう思うと、体が急にぐっと重くなり、立ってることすら難しくなってきた。

それを見ていたナースは、私に肩をかしてくれた。

案内されるとおりについて行くと、そこにはシャワー室みたいなのがあり、イスが2つあった。

ナース

奥のイスを。

瀬野 すみれ

はい。

指示通りに座ると、ナースは資料を見て、私を見た。

ナース

すごく大変でしたね。

瀬野 すみれ

………え……?

ナース

あんなに沢山の人の前で、笑顔や体制を保つのは厳しいですし、何よりも内気なすみれさんなら、もっと精神的負担が多いでしょう。

ナース

よく頑張りましたね。

瀬野 すみれ

……………。

ナース

あなたとここで会うのは、もうないでしょう。

ナース

何か、言い残したことはありますか?良ければお聞きしますよ。

瀬野 すみれ

……私、は……

瀬野 すみれ

レクトさんの役に、立ててますか…?

ナース

もちろんです。

ナース

普通に生活してるだけで充分役に立っている。

ナース

そういうと思います。

瀬野 すみれ

………………。

瀬野 すみれ

私は、どうしてここへ…?

ナース

やっと聞いてくれましたね。

ナース

ここは、精神的に弱ってしまい、生命エネルギーにまで影響が出てしまった方のみが運ばれてくる所です。

瀬野 すみれ

私は、○ぬの?

ナース

いえ。必ず生かせます。

ナース

いいですか?これからすみれさんに特殊なシャワーを浴びせます。

ナース

すみれさんの心の汚れ、弱さを洗い流すためです。

ナース

それには、多少苦しいかもしれません。

ナース

ですが、必ず元気になれますから。

ナース

いいですか?

瀬野 すみれ

…………。

ナース

不安ですよね。

ナース

けど、そうしないと元の世界には帰れませんし、何よりも、すみれさんを待っている人々がいます。

ナース

いつまでもここにいてはいけません。

不安だ。

苦しいのはもう嫌。

ナース

さぁ。急いで。

ナース

生命エネルギーがどんどん減っていきます。

瀬野 すみれ

けど!

ナース

始めます!

ナースは急いでレバーを引いた。

ゴトン。ガコンガコン。

音がすると、シャワーのお湯が出てきて、私の全身にかかる。

とても暖かい…。

お湯に当たる度に、気持ちが軽くなっていくのがわかる。

このまま消えてしまいそう。

ドロッ。

何故かお湯がドロドロし始めた。

気になって、少し不安な中、目を少し開けると、そこには真っ黒なスライムのような物が地面に溜まっていた。

これが…………汚れ……?

ナース

大丈夫。大丈夫。

ナース

あと少し。

ナースの言葉に安心し、私は再び目をつむる。

すると、何故か心が不安定になっていき、私は顔を両手で抑えた。

ナース

よく頑張りました。
お疲れ様です。
もう苦しまなくていいんですよ。
私は知ってます。けど、過去のことは過去です。どれだけ黒くても、このシャワーで洗い流せます。

瀬野 すみれ

………うん……。

瀬野 すみれ

うん………!

ナース

大丈夫です。
終わるまで一緒です。

私はナースの言葉に、涙しかなかった。

その後、ナースに励まされながら、私はシャワーを浴び続けた。

意識がはっきりし始め、気づくと、私はいつものベットに横になっていた。

何が起きたのか、何があったのか覚えていない。けど、胸が暖かいのは、ほんのりと感じていた。

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