ある病院の病室。 1人ベッドに寝ている少女のそばで 泣いている少年。
とーや
ひっく、ひっく、
とーや
あかねぇ
とーや
頼むからぁぁ
その少女は冷たく、 生きている様子ではなかった。 少年はただ少女のそばで泣き続けた。
とーやとあかねは 恋人だった。
あかね
ねぇ!とーや
とーや
どしたの?
あかね
明日遊び行こうよ!
とーや
うん!どこ行こっか?
2人は高校生の頃から付き合っていた だが大人になってからは…
あかね
ねぇとーや?
とーや
わりぃ。今忙しいから後で。
あかね
でも少しぐらい、
とーや
だから!忙しいって
言ってんだろ!
言ってんだろ!
2人の関係は長く続かなかった。 お互いの仕事が忙しく すれ違いの日々が続くようになった。
あかね
ねぇ、とーや?
とーや
何?今忙し、
あかね
いつも!そうやって!
あかね
忙しい忙しい!
あかね
私はいつまで待ったら
いいわけ?
いいわけ?
とーや
うるさ、これだから女は、、
とーや
ヒステリックかよ笑
あかね
っっっ!
あかね
とーやのバカ!
あかね
今日が何の日かなんて
覚えてさえいないくせに
覚えてさえいないくせに
あかね
偉そうな口叩かないで!
とーや
あーはいはいじゃあ
黙りまーす
黙りまーす
とーや
ついでにあなたも
だまりましょーね
だまりましょーね
この俺の自分勝手な言動が 悪かったんだ。 だからあかねは、
俺の前から姿を消した。 たった一つの手紙を残して