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湿気でジメジメとする梅雨の時期、学校の廊下は結露で所々湿っていた。 オレはうっかり足を滑らせてしまい、膝を打撲してしまった。 そして今、保健室で治療をして貰っている。
男子生徒
男子生徒
佐竹 一
養護教諭
クラスメイトの奴らがからかってくる。 すると奥のカーテンがガラガラと開く。
ものすごい剣幕で睨みつけられている。 白銀と紫色の頭髪、耳にはいくつものピアス、目の下に泣きぼくろ、整った顔立ちをした女子生徒。 ネクタイの色的に一つ上の学年の先輩と思われる。
川瀬 愛璃
男子生徒
男子生徒
めっちゃ怒ってる。しかももの凄く怖い人だ。
養護教諭
川瀬 愛璃
この人の喋り方的におそらく関西の方言と思われるが、それで確信した。 うちの学年でもかなり有名な強面のギャルの先輩、間違いなくこの人は「川瀬 愛璃(かわせ あいり)」先輩だ。
川瀬 愛璃
先輩が寝ようとする直前、こちらをじっと見つめてくる。 何をされるんだオレは‥この後ボコられるのだろうか‥
川瀬 愛璃
起き上がってこちらにゆっくりと向かってきた。 終わった‥殺される。
佐竹 一
殺されると思って咄嗟に目を瞑ったが、 先輩はオレの怪我をした膝を優しく擦ってきた。
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
殺されるかと思ったらオレの足を心配してくれた。 怖い人かと思ったら案外優しく接してくれて少しだけ安心した。
川瀬 愛璃
そう言って先輩は保健室をあとにした。
昼の時間、先程の雨が嘘のように快晴の空だった。 オレが屋上で昼食をとり始めたタイミングで扉が開いた。
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
そう言うと先輩は隣に座り始めた。
川瀬 愛璃
佐竹 一
先輩がオレの隣に座ると弁当箱を開けて食事を取り出す。 何だか凄く凝った弁当だ。
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
曰く、先輩は食への拘りがかなり強いらしく弁当は両親には絶対作らせないとのこと。
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
オレにも料理出来る日は来るのだろうか? オレにできるものなんて現状はカップ麺に湯を注ぐ程度のことだけだし。
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
ずっと怖い人ってイメージが強かったけどこうして話してみると改めて優しい人で少しホッとした。
佐竹 一
川瀬 愛璃
オレは先輩に挨拶して屋上をあとにした。
川瀬 愛璃
土曜日の昼のこと、オレは最近出来たばかりの気になっていた食堂に足を運び、昼食を取ることにした。
店員
空いているカウンター席に座ると
真隣に愛璃先輩が座っていた。
川瀬 愛璃
佐竹 一
まさかばったり出会うとは思ってもいなかった。
川瀬 愛璃
佐竹 一
軽く談笑を交えつつ、メニューを注文した。
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
結構厳しく観察してる様子の先輩。 あれだけ凝った弁当持ってきてるだけのことはあるのかもしれない。
店員
オレと先輩の料理がほぼ同時に運び込まれた。 オレが頼んだのは「豚の生姜焼き定食」。 先輩は「魚の煮付け定食」のようだ。 ここの煮付けで使われる魚は毎回変わるらしく、今回使われているのはカレイらしい。
川瀬 愛璃
佐竹 一
いざ実食。 先ずは味噌汁を啜る。
佐竹 一
川瀬 愛璃
オレは旨いと思ったが、先輩はやや複雑な表情だった。
川瀬 愛璃
オレには全くわからない。 普段家で飲む味噌汁より断然旨いと思ったが、先輩はお気に召さないようだった。
佐竹 一
川瀬 愛璃
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
もの凄く詳しくて驚いた。 こんな強面のギャルっぽい雰囲気からは想像できない知識が飛び出して言葉を失う。
川瀬 愛璃
川瀬 愛璃
改めて匂いを嗅いでみたもののオレには全然わからなかった。
佐竹 一
川瀬 愛璃
先輩が普段どんなことしてるのか凄く気になる一言だった。
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
川瀬 愛璃
話してる内容が完全にプロの領域としか思えない。 女子高生なのに味噌汁だけでここまで分析出来る能力は何処から得たのだろうか?
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
京都出身にもかかわらず、京都の西京味噌が苦手と告白し、俄然落ち込みだす先輩。
川瀬 愛璃
味噌汁の感想後、茶碗を手に取り、ご飯を口に入れる。
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
先輩は一回の落ち込みで受けるダメージが大きいのだろうか?
川瀬 愛璃
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
かなりためになった。 水が透明になるまでとぐのは逆効果で5回6回と洗って濁りが現れるのは米が削れてるが故の濁りだったなんて‥
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
メインのおかずの生姜焼きを口に入れる。
佐竹 一
先輩も煮付けを一口食べる。
川瀬 愛璃
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
川瀬 愛璃
佐竹 一
かなり豊富な知識を持つ先輩。 勉強になるのは勿論のこと、中々付いていくのが大変だ。 オレはそもそもまともに料理が出来ないからもし教わるとしてもかなり迷惑かけてしまいそうで心配になってきた。
昼食を終えて店から出る。
佐竹 一
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
先輩の知識はどうやらお爺さんとお婆さん譲りのものらしい。
佐竹 一
川瀬 愛璃
先輩からの優しいアドバイスのおかげでやってみたい気持ちが強くなってきた。
佐竹 一
川瀬 愛璃
川瀬 愛璃
佐竹 一
川瀬 愛璃
オレは素直に先輩に思いを伝えた。 先輩から料理のこととか色々知って自分の強みにしたいから。
佐竹 一
川瀬 愛璃
先輩に別れを告げて帰路についた。 気合入れるか。