夏休みのある日
カズマ
(さてと)
カズマ
(ベンチにでも座るか)
俺は宿題を午前中に終わらせ
ベンチで呑気に座っていた
ミカ
あの………。
ミカ
隣座ってもいいですか?
カズマ
あ。
カズマ
どうぞ。
もちろん知らない人
それに俺は人見知りだったので
少し気まずかった
だが……
この人に合わなければ…
ミカ
あの少しいいですか?
カズマ
はい。
カズマ
なんですか?
ミカ
信じてもらえないでしょうが……。
ミカ
実は私はつい最近【死ぬ5分前】に戻る能力と言っていいのでしょうか?
ミカ
まぁそのような能力を手に入れました。
カズマ
おぉー!
カズマ
それは凄いですねぇ!
ミカ
はい。
ミカ
ですがこの能力はすごく便利なのですが私はもうこのような能力もいらないな、と思ったんです。
カズマ
そうなんですか。
ミカ
はい。
ミカ
なので。
ミカ
初めてあった他人なのですが。
ミカ
この能力あなたに上げたいのですか……。
カズマ
ぜひともください!
ミカ
ほんとですか!
カズマ
もちろんです!!
カズマ
むしろいいんですか?
カズマ
ほんとうに貰ってしまっても。
ミカ
はい!
ミカ
構いません!
俺は女に貰った能力が気になり
色々試して見た。
カズマ
たとえ。
カズマ
ビルから落ちたって。
カズマ
5秒前に戻ればいい。
カズマ
通り魔に刺されたって。
カズマ
5秒前に戻ればいい。
便利だな。
と思い、あの女の人に感謝していた。
ある日
俺は信号待ちをしていた
そして信号が青になり
渡っていた。
そしたら信号無視してきた車が俺に突っ込んできた。
男性A
あぁ………。あぁ……。
男性A
俺はどうしてこんなことを……。
男性A
と…とりあえず!!
男性A
すみません!
女子A
大丈夫ですか!!!
女子A
意識はありますか!!
女子A
自分が誰だか分かりますか!!
カズマ
うぅ………。
カズマ
あれ?
カズマ
俺何してんだ?
男性A
良かった……!
男性A
無事で!!
女子A
とりあえず救急車!!
カズマ
まぁ5秒前に戻ればいいだろ。
カズマ
あれ。
カズマ
なんでだ?
カズマ
戻っても…………。
カズマ
このままだ。
俺は5秒前に戻っているのに
なかなかいつもの俺にはならない
カズマ
なんでなんだ!!
カズマ
……………………
カズマ
そういうことか!!
ミカ
やっと気づきましたか。
俺はこの能力がいらない意味がんかった。
しかし
もう意識は遠のいて。
いつしか病院にいた。
病室
カズマ
なるほどな。
カズマ
あいつがこの能力をいらないことがわかった。
カズマ
今まで俺が5秒前に戻っていたのは「即死」だから生き返った。
カズマ
しかし今回のは事故。
カズマ
「即死」ではない。
カズマ
つまり5秒前に戻っていたとしても車に引かれて倒れた時の俺に戻っていた。
カズマ
事故だとしたら事故直後の自分にしか戻らない。
カズマ
ということか。
カズマ
すっかり騙されたな。
俺はこの後
この能力は誰にも渡してはならない。
と、自分の中で思い込んでましまい、
俺は死ぬまで
この能力は使わず生きていこう。
そう。改めて思った。
ミカ
だから私は。
ミカ
イラナイトイッタノデス。






