あの日からしばらくの時が経ち
3月1日
公立は受験間近となった
あれ以来シュウとなおこはコソコソ言って いるようだが直接的に何かをしては来なくなった
たかと
みらい
たかと
みらい
みらい
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
みらい
みらい
みらい
みらい
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
たかと
たかと
みらい
みらい
たかと
みらい
ついに近づいてきたんだ
受験が終わればりょうといられる時間も無くなる
もう、それぞれの道を歩むことになる
自分の未来がどうなるかは分からないけど
それでも時は進む
もう、残り少ないんだな、
りょうの母
みらい
りょうの母
りょうの父
りょうの父
りょうの父
りょうの父
りょう
りょうの母
りょう
みらい
りょう
りょう
みらい
りょうの母
りょうの父
徐々にりょうの部屋から物が減っていく
家にはりょうの私物が入ったダンボールが 山積みになっている
それを見るだけで虚しくなる、
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
みらい
みらい
ああ、言葉が詰まる
目頭が熱い、喉が締め付けられる
りょう
みらい
りょう
りょう
みらい
りょう
みらい
みらい
みらい
みらい
りょう
みらい
みらい
りょうの腕を掴んだ
泣きながら
苦しいほどに切ない気持ちを
伝えた
みらい
胸が苦しい
りょう
どれほど願っただろう
俺たちがもし同じ学校なら
同じ学年なら
もっと前から知り合っていれば
もっと前から惹かれあっていれば
周りの環境が良ければ
何度強く願っただろう
りょう
苦しい
もっと一緒に
……いたいよ…
ずっと一緒にいたい…
3月7日
受験当日
りょうの家族に見送られて私は会場へ来た
…大丈夫
私の未来は
きっと明るい
始めっ
シャーペンの音が一斉に鳴り響く
みらい
みらい
思い出が溢れてくる
今にも涙は溢れそうだった
でもダメだ
今はダメだ、集中するんだ
___
ああ、ほんとに、たくさんの思い出ができた
りょうと会ったのは12月後半だから
本当に短い間だった
出会って直ぐに…徐々に…
惹かれたんだな
楽しかったことがどんどん溢れてくる
こんな思いした事ないのに
りょうと出会ってからだ、
私は変わった
誰がどう見ても変わったと思う
幸せ、楽しい、嬉しい、好き
こんな感情、、
なんで、、、
りょうの父
りょう
りょうの父
りょう
りょうの父
りょう
りょうの父
りょうの父
りょう
りょうの父
りょうの父
りょう
りょう
りょうの父
りょうの父
りょう
りょう
りょうの父
りょう
りょう
りょうの父
りょうの父
りょう
りょう
朝、みらいが家を出てからずっと
分からない、不安という言葉で表すのか…とにかく、
変な気持ちに襲われる
心にぽっかり穴が空いたように
プルル…プルル…
りょう
りょう
りょうの父
りょう
りょう
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
りょう
みらい
プツッ…__
りょう
りょうの父
りょう
走り出した
とにかく無我夢中で走った
着替えてないから道着のままだった
でも着替える時間さえもみらいに回したかった
1秒でも長くあっていたいんだ
りょう
人が多い…
皆受験を終えたばっかなのか
浮かない顔をしている人
自信に満ち溢れている人
…どんな顔をしてるの…?
今…みらいは何を考えてるんだろう、
どんな顔をしてるんだろう
みらい
りょう
ほっと安心したように微笑むみらいが こちらに向かって走ってきている
りょう
みらい
みらい
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
みらい
りょう
みらい
りょう
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
りょう
みらい
みらい
私のおでこに、暖かく柔らかい感触が触れる
りょうの唇が、私のおでこに優しく触れたのだ
りょう
りょう
りょう
みらい
みらい
りょう
それからの日々はあっという間だった
合否発表の日
そして
りょうが家を出る日
朝7時
りょうの母
りょうの父
りょう
みらい
みらい
りょうの母
みらい
みらい
みらい
りょうの母
りょうの父
りょう
みらい
みらい
みらい
りょうの母
りょうの父
みらい
みらい
みらい
りょうの父
りょうの母
りょうの母
みらい
りょう
みらい
みらい
りょうの母
りょうの父
りょう
りょう
りょう
りょうの父
りょうの母
みらい
りょう
みらい
みらい
りょう
りょうの母
りょうの父
_ねえ、りょう
みらい
みらい
─ 受かったよ ─
みらい
みらい
なおこ
みらい
なおこ
みらい
なおこ
なおこ
みらい
なおこ
みらい
なおこ
なおこ
なおこ
なおこ
みらい
なおこ
なおこ
なおこ
みらい
なおこ
なおこ
みらい
3月、春の風が吹き抜けた
私の足は
風に乗って全速力で動き出した
みらい
みらい
みらい
みらい
みらい
みらい
みらい
後ろから自転車の音がする
避けないとッ──
シュウ
みらい
シュウ
みらい
シュウ
シュウ
みらい
言われるがままに後ろに乗った
自転車は私の足よりも何秒も何分も早く着くだろう
春の心地よい風を切るようにして走り抜けた
みらい
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
みらい
みらい
みらい
みらい
シュウ
シュウ
みらい
ありがとう…心の中で呟いた
みらい
シュウ
みらい
9時20分
大丈夫
間に合う
会える、ちゃんと会える
みらい
たかと
りょう
みらい
たかと
たかと
たかと
りょう
みらい
たかと
みらい
みらい
みらい
りょう
みらい
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
みらい
私は勢いよく抱きしめた
もう離したくないというほど強く
りょう
りょう
りょう
りょう
みらい
りょう
りょう
みらい
りょう
電車のベルが大きく鳴る
私は離れようとするとりょうは強く抱きしめた
みらい
みらい
りょう
みらい
みらい
みらい
みらい
りょう
りょう
みらい
りょう
そういうとりょうは電車の中へと歩いていった
みらい
電話の入口が閉まる
りょう
りょうは何かを言っている
私にはわかる
ちゃんと伝わる
みらい
─────
電車は進んだ
これからの未来へと進んでいった
3月25日
三中を卒業した
みらい
たかと
シュウ
なおこ
みらい
みらい
みらい
たかと
たかと
みらい
みらい
またいつか
どこかで会おう
コメント
1件
まだ続きます👍🏻気長に待ってくださると幸いです🧂🫶🫶