テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
海愛
100
386
#お友達探し
けいか🎼
1,569
꒰ঌ甘咲ぬな໒꒱🍭
2,943
放課後
俺は校内の一番奥にある、普段は誰も来ない図書室の開架コーナーに潜んでいた
高い本棚に挟まれた薄暗い通路
東雲いるま
病み上がりの体に、ここ数日のらんの猛追撃はマジで堪える
昔のあいつはもっとおとなしくて、俺の後ろをちょこちょことついてくるような奴だったのに……
今のあいつは、なりふり構わず俺の領域に土足で踏み込んでくる
東雲いるま
東雲いるま
本棚の隙間から差し込む夕日を見つめながら、溜息を吐いたその時─
桜井らん
東雲いるま
心臓が跳ね上がる
声がした方──俺のすぐ隣の通路から、静かに姿を現したのはらんだった
息一つ乱れていない
だが、その瞳は完全に俺だけを捉えていて、捕食者みたいな光を宿していた
東雲いるま
桜井らん
桜井らん
静かに距離を詰めてくるらん
俺は思わず後ずさったが、背中がすぐにドサッと別の本棚に当たった
逃げ場がない
桜井らん
ガタッ、と大きな音が響く
らんが俺の両脇の本棚にガバッと手を突き、俺を完全に閉じ込めた
いわゆる「壁ドン」の姿勢 顔が、息がかかるほど近い
東雲いるま
桜井らん
らんの低い声が耳元で響く
昔の可愛い笑顔なんて影も形もない
強い眼差しで俺を射抜いて、絶対に逃がさないという執着がビシビシ伝わってくる
東雲いるま
東雲いるま
桜井らん
東雲いるま
桜井らん
桜井らん
桜井らん
東雲いるま
俺は激しく胸を突き飛ばそうとした
だけど、らんは俺の手首をキュッと強く掴んで、それを許さない
桜井らん
桜井らん
桜井らん
らんの瞳に、薄っすらと涙が浮かんでいた
強引に俺を縛り付けながらも、その奥には「置いていかないで」という必死な叫びが溢れている
胸が、ちぎれるくらい痛い
東雲いるま
東雲いるま
俺は振り絞るような声で叫び、強引に手首を振り払うと、らんの横をすり抜けて必死に図書室を飛び出した
後ろでらんが「いるま……!」と呼ぶ声が聞こえたけれど、俺は一度も振り返らずに駆け抜けた
東雲いるま
手首に残る、らんの熱い感触がいつまでも消えてくれなかった──
あやね🎼
あやね🎼
あやね🎼
あやね🎼
あやね🎼
コメント
1件
みぅ🤍🥀です。 第22話、めっちゃ刺さりました……。 逃げるいるまを図書室の隅まで追い詰めるらん、もう完全に捕食者だよね。 でも「特等席はいるまの隣だけ」って台詞、あれだけで全部伝わってくる。 涙浮かべて強引に縛り付けるらんの必死さと、それに耐えきれず逃げるいるまの胸の痛み。 どっちの感情もリアルで、読んでて苦しくて切なかったです。 次回、なつこさん回もあるんですか?それも気になるし、この2人の行方も気になる……。 素敵なお話、ありがとうございます🥀